おもに新選組について、他自分の好きな事、日々感じた事など気の赴くままに綴ります。

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新選組始末記 第14話 5
第14話 「近藤江戸下り」5

一方、京都では、土方さんと山南さんの間にまた新たな騒動が、
起ころうとしていました。

屯所の一室で、一人俳句をひねっている土方さん。
あれ?ちょっとのんびりムードですが、久々のプライベートタイムでしょうか?
ですが、それもつかの間、「副長!」と入ってきたのは原田さん。
急いで句帳を隠す土方さんが、ちょっと面白いです。

が、原田さんの話は重大で、
粘った甲斐があり、今、西本願寺から長州の残党が7、8名逃げ出し、
総司が塩小路に追い詰めているという報告でした。
「どぶねずみめ、這い出したか。よしっ、行こう。」と
急ぎ剣を取って、(句帳を投げ出し)現場へと急ぐ土方さん。
追いつ追われつ、狭い路地での斬り合いは、凄まじいものでした。

そして、新選組に追われた一人の長州藩士が、命からがら逃げてきたのは、
何やら見覚えのある家の前。
そうです、そこは今さっき山南さんがやってきた明里さんの家。
こともあろうにその長州藩士は、その家に逃げ込んだのでした。

を読んでいる山南さんにお茶を入れる明里さん。
と、突然、誰かが侵入してきたような音。
「誰だっ?」 素早く剣を取り、身構える山南さん。

「長州の赤羽武人というものです。新選組に追われております。」

「新選組?」 驚いた様子の山南さん。当然です。

「長州といっても怖がらんで下さい。私は医者の出身で、奇兵隊の隊長を務めたこともある者です。
 しかしっ、京都に攻め込む無謀な者とは違うのです。」

刀に手をかけ、障子を開ける山南さん。
傷ついた長州者をしばらく見ていましたが、
「ここだ、ここへ逃げ込んだぞっ、開けろ。(ドンドンドン)新選組だ、開けろ。」と
戸を激しく叩かれると、
何を、何を血迷ったか山南総長、驚きの言葉を発します。

彼に「さあ、隠れたまえ。」と・・・  えーっ?

「かたじけない。あなたは?」 

「新選組総長、山南敬助だ。」

「し、新選組ぃ~。」
  
赤羽さんの驚きは相当なものだったでしょう。
何しろ逃げ込んだ先が、新選組総長の元だったのですから。
今にも泣き出しそうな顔が、それを物語っていました。

「心配するな。君が長州の変わり種のように私も新選組の変わり種だ。さっ。」

ちょっ、ちょっと待って下さい。
いくらなんでも新選組総長が、そんなことをしてはダメでしょうに。
どういうつもりで? 山南さんの気持ちが全くわかりません。
まさか、土方さんに対する当てつけ?
だとしても、新選組隊士である以上、してはいけないことですよね。
人に情けを掛けてはいけないわけではないですが、立場は考えないと。
それに、彼らを捕らえようと命懸けで追いかけ戦っている隊士たちの思いは
どうなるの?ということにもなります。

赤羽さんを隠れさせ、外に出る山南さん。
待ち構えていたのは、土方さんはじめ沖田さんと原田さん、他の隊士たち。

「山南さんっ!」 驚きの声をあげたのは土方さん。

沖田さんと原田さんを見回し、

「そうかっ、やはり隊士の噂は本当だったなっ。
 山南さん、きたねぇぞっ!休息所を持ったなら持ったで、なぜ届け出ねえ。」

と食ってかかる土方さんですが、言っていることはごもっとも。
ですが、土方さんの怒りようを考えると、山南さんに対する隊士たちの噂を追求したわけではないし、
あの時、山南さんに休息所について問いただした時、そんなものはないと言った山南さんの言葉を
結構信じていたのかなという気がしました。
土方さんだって、何でもかんでも疑ってばかりいるわけではないんじゃないかと。
いがみ合ってはいるけれど、山南さんのことを決して憎んだり、嫌ったりしているわけではないと
改めて感じました。

(山)「何がきたないんだ。ここは君の言うような休息所ではない。
    私が本を読む場所だ。近頃の屯所は騒々しくて、落ち着いて満足に本も読めないからね。」

(土)「本を読む場所だと体裁のいいことを言うな。隠すな。女がいるんだろう?」

(山)「別に隠しはしない。しかし、繰り返すがここは休息所ではない。
    新選組の密談には絶対に使わせない。だから、届けない。」

さっき、明里さんに話したままを土方さんに伝える山南さんですが、
でも、なんだか屁理屈にしか聞こえないのは、私が土方さん贔屓ゆえでしょうか?

(土)「山南、そこまで俺に逆らう気かっ!」 

堪忍袋の尾が切れたと言わんばかりに山南さんの胸ぐらを掴む土方さん。
と、そこへ割って入ったのが沖田さん。

(沖)「二人共、やめて下さいっ!」

(沖)「土方さん、ここは私が永倉さんや原田さんに相談して、山南さんに本を読んで貰うために
    借りた家です。」

驚いたような土方さんの顔。
かなりのショックだったようで、何か言おうにも言葉が出ない様子。
それもそうかもしれません。
試衛館メンバーの幹部たちが、自分に内緒でこういうことをしていたということですから。

(沖)「女の人もいます。 でも、それでもいいじゃないですか。
    山南さんの言うように公務に関わりのない場所があってなぜ悪いんです。

    土方さんは、休息所も公務に関わりを持たせようとする。
    それじゃ、本当の休息所じゃないっ
    新選組が※特定の場所を持ったからって、それを咎めることはできません。

    それに二人共、近藤局長が江戸へ行った後、
    なんでそんなにいがみ合ってばかりいるんですかっ
    それで、局長代理を務める総長と副長と言えるんですかあっ!

沖田さん、よくぞ言って下さいました。
でも、ひどく興奮したせいか「総司っ!」という土方さんの声を聞くと同時に
激しく咳き込んでしまいます。
長州の残党と戦い、彼らを追ってきた後のこれですから、病の身には無理もないかと。

沖田さんの言葉にぐぅの音も出ない様子で、黙ってしまう二人。
沖田さんのことをとても大事に思っている二人ですから、
彼に言われるのが、一番身に堪えるのかもしれません。
ホントに、この二人に面と向かってこんな事を言えるのは、局長の他には彼しかいません。
そして、二人の関係に誰よりも心痛めているのもまた、この沖田さんなのだと思います。

                                                  つづく・・・

   
    上記、沖田さんのセリフの中の<※特定の>という箇所についてですが、
      実は何度聞いてもよく聞き取れず、私にはこう聞こえる気がしたので、
      この言葉を記載しましたが、とても曖昧です。
      なんとかの場所と言っていることは確かなのですが、その前の言葉は
      違う可能性が高いかもと思います。何卒ご了承下さい。
      もし、お分かりの方がいらっしゃいましたら、お教え頂けると嬉しいです。
      よろしくお願いします。
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