FC2ブログ
おもに新選組について、他自分の好きな事、日々感じた事など気の赴くままに綴ります。

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新選組始末記 第13話 6
第13話 「壬生の嵐」6

ところは変わって、おすみさんの家。
そこには、八木さん夫婦の姿が。
どうやら、お二人もおすみさんを手伝っているようで、
往診に行ったおすみさんを夕餉の支度をして待っているところのよう。

すると、まもなくとても疲れた様子で帰ってきたおすみさん。
何も食べたくないと言いますが、身体に毒だ、明日も病人やケガ人が殺到するのに
あんたが身体を壊したらどうする?と八木さん夫婦に諭され、しぶしぶ頷いたところに
「すみさんっ!」と突然の大きな声。

「すみさんっ!、すみさんはいませんか?沖田ですっ!」

その声を聞くなり、部屋の隅に隠れるように行ってしまうおすみさん。
そこに現れたのは、山南さんに肩を借りながら、やっとの感じで歩いてきた様子の沖田さん。

(まさ)「沖田はん、どないしはりました?」

(沖)「奥さん、すみさんに話があります。すみさんは、新選組を誤解している。
    私を誤解しているんです。」

(まさ)「大きな声を出さんといておくれやす。」   おまささん、本当に困り顔。

(沖)「私は、理由があって恨まれるんだったら、どんなに恨まれたって構わない。
    しかし、これは違う。すみさんの全くの誤解なんです。」

(沖)「すみさん、すみさぁーん!」

おすみさんの後姿に大声で呼びかけるも、反応はなく・・
沖田さんの大きな声に困ったおまさんが自分が話してくるからとおすみさんの下へ。

咳き込みながらも、すみさんの誤解が解けるまではここを動かないと山南さんに告げる沖田さん。

一方、ふすまの向こうの部屋では、どうしても沖田さんには会わないと言い張るおすみさん。

(すみ)「会わしまへん、沖田はんの顔なんか、二度と見たいことおへんっ!」

(まさ)「そやけど、おすみはん。あんたは、ほんまは沖田はんが好きなんと違いますか?
     前にうちに言うたこと、あれは嘘どすか?」

(すみ)「前は・・・確かに好きどした。そやけど、今は嫌いどす。ほんまに嫌いどすっ!」

(まさ)「おすみはんっ!ひと時の気持ちの高ぶりで、大事なこと、嘘言うたらあきまへん。
     これっきりになってしまうかもしれへんのどすえ。
     もういっぺん聞きます。ほんまにあんた、沖田はんをもう好きではないんどすな?」

おまささんの言葉に返事ができなでいたおすみさんでしたが、
「すみさん、出て来てくれ。話を聞いてくれ。」という沖田さんの声を聞いたとたん、
「嫌いどすっ!うちは会わしまへん。あの人は、お父はんの言うとおり、人斬りどす。
 あの人のいる新選組は人斬りの群れどすっ!」とまた意地をはってしまうのでした。

ああ、もう少しでおすみさんの気持ちが少しだけ落ち着き、冷静になろうかという矢先だったのに・・・
沖田さんの声で、おまささんの説得が水の泡になってしまいましたー。
それにしても、彼女の頑固さは沖田さんが言ったとおり、父親譲り、いえ、それ以上ではないかと。
彼女の気持ちもわからないではないですが・・・。それにしても・・・。

さて、そこに割って入ったのが、八木さんのご主人。
おすみさんの気持ちがおさまったら、自分からも話すので今日のところはと
二人に引き取るよう促しますが、あきらめ切れない沖田さんは・・・。

「すみさんっ!そんな話はない、あんたは一方的だっ。私の話を聞けーっ。」と
大声は近所迷惑だとの山南さんの言葉にも耳を貸さず、「私は我慢できない」と暴れて・・・。
そこで「ピシャリ」といきなり彼の頬に飛んだのは山南さんの平手。
「沖田っ!、見苦しいぞ!」            

それでもあきらめきれず、山南さんに引きずられるように連れて行かれながらも、
おすみさんの名を何度も叫ぶ沖田さんでした。

沖田さん達が去った後、八木さん夫妻に明日にでもこの家を出ると言い出すおすみさん。
父親がいないこの家、新選組がいるこの村にはもう一日も居たくないと。
行くあてはなくとも、沖田さんさえいないところならどこでもいいのだと。
ですが、その決心も、八木さんのご主人の病人やけが人をどうする、
みんなはあんたを頼りにしているという一言で揺らぎ、泣き崩れるしかありませんでした。

本来ならば、おすみさんは医者ではないから、いくら頼りにされていると言われても
病人やけが人のことは診る必要はないし、冷たい言い方をすれば、その人達のことは
考えなくてもよく、どうしても出て行きたいのであれば、行くこともできるはずなんです。
それでもいいのです。
でも、それができないところに頑固さだけではない彼女の優しい性格が、表れている気がします。
そして、そんな彼女だからこそ、沖田さんも好きになったのかもしれません。

ああ~、これでまた二人の距離は、ますます離れてしまったのではないでしょうか。
せっかくの山南さんの二人を思う気持ちも裏目に出てしまいました。
悲しいかな、嫌な予感は的中することに。
なぜ、いつもは慎重に物事を運ぶイメージの山南さんが、自力で歩けないほど飲んだ沖田さんを
おすみさんに会わせることにしてしまったのか?
そこが、どうしても腑に落ちません。
まさか、二人を思うあまり、彼もあせったとか?
なあんてことは、うーん、やっぱり考えられませんよねぇ。

結局、沖田さんもおすみさんも互いに心の傷を更に広げることになってしまいました。
この切ない心のすれ違いは、いったいつまで続くのでしょうか?

                                           次回につづく・・・



スポンサーサイト

Comment

 秘密にする

Track Back
TB*URL

Copyright © 紫蝶の新選組つれづれ語り. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。