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おもに新選組について、他自分の好きな事、日々感じた事など気の赴くままに綴ります。

新選組始末記 第12話 4
第12話 「残党狩り」4

玄沢宅へ逃げ込んだ浪士2人は、新選組の追っ手から逃れ、
(って、えっ? 原田隊何やってるのっ) 仲間の待つ村はずれの荒れ寺へ。
それにしても忌々しい奴等だと、新選組に憤る彼等ですが、そこでリーダー格と思われる浪士が
仲間の1人に向かって意外なことを言います。

「おい、お前、女文字を書くのが上手かったな? 手紙書いてくれ。」

「手紙?」

女文字で手紙ってなんでしょう? 新選組に対して、何か企んでいることは確かです。
そうか、玄沢の所へ逃げ込んだのはこのリーダー格の浪士でした。
彼は、庭に忍び込んだ時に玄沢とすみさんの話を聞いてしまったのですね。
玄沢の新選組の沖田だけは駄目だ、と言った言葉を。
それで、何か閃いたのかもしれません。

それはそうと、原田隊、不甲斐無さ過ぎやしませんか?
大勢であそこまで追い詰めながら、撒かれた? 取り押さえられなかった?
犠牲者(玄沢)が出ているのですから、ここは意地でも捕まえて欲しいところでした。

さて、そんなことが起こっているとは全く知らない近藤局長は、島原角屋にありました。

(近)「昔、俺は口が大きくてな、この拳が出たり入ったり出来たんだが。」

そう言って、深雪太夫の前で自分の拳を口に入れようとする局長。
平近藤、決して口は小さいとは思いませんが、手も大きそうだから無理そうです。
って、普通は無理ですよね。
だから、セリフできちんと「昔」とお断りしているのかもしれませんね。
(そういえば、大河の香取近藤は確か出来てたような・・・、あれ?私の記憶違いかな?)
でも、局長の逸話を盛り込んでくれて、嬉しいと思った場面でもありました。
深雪太夫には、ほんまに冗談がお好きな人だと一笑にふされてしまいますけど。

(深)「島原では今、新選組はんの評判が高こうて、中でも近藤先生の人気は大変なものどすえ。
    こうして先生に呼んで頂けるうちなど、朋輩の皆はんに妬まれて。」

(近)「あははは。しかし俺は、壬生の村では、親狼と呼ばれている。」

(深)「そんなこと、あらしまへん。ほんまの東男は近藤先生みたいなお方やて、
    皆はん、言うてはります。」

島原では、新選組の評判は良いのですね。
ちょっと安心しました。 だって、京都中の人に憎まれていると思うと悲しすぎますから。
この深雪太夫、おべっかを使うような人には見えませんから、決して嘘ではないと思うのです。
それに彼女は、本当に近藤さんのことを心から慕っているように思えます。

(近)「俺が東男か? あははは、それでは太夫は京女の代表だ。」

(深)「あはっ、そないに上手いこと言わはって。うふふっ。」

(深)「先生。この前、お目にかかった時のお約束どす。
    うちは、太夫やあらしまへん。先生にお目にかかる時は、こないな姿をしていても
    だだの孝どす。どうぞ、お孝と呼んでおくれやす。」

(近)「うん、わかった。わかった。」

と、ここで急に自分の前にある蝋燭の明かりを消す局長。
そして、「話がある。」ともう一方の蝋燭も消させます。
どうやら、暗闇の中で何かを言いたいということのよう。
そうか、例の休息所の話かもしれません。
でも、なぜ明かりを?

(近)「今度、新選組では屯所では出来ぬ話をする場所を兼てな、
    休息所というものを設けることにした。
    で俺は、直ぐそこの醒ヶ井に休息所を設けることにして、家も家財も整ったのだが・・・
    ・・・どうも・・・足りぬものがあるのだ。」

なんとなく、もじもじと話を切り出した局長。
この様子からして、もしかして、万が一、太夫に振られたら恥ずかしいから暗闇にしたとか?

(深)「何どす?」

(近)「・・・俺と、こういう話の出来る・・・女だ。互いに信じ合え、心の通い合える女だ。 お孝・・・。」

(深)「へぇ?」

(近)「来るか? 醒ヶ井に。」

(深)「あっ、先生? 今のお話、ほんまどすか?」

(近)「嘘は言わぬ。」

(深)「いやぁ、嬉しいっ。いやぁ、先生にそないに言われて、うちはもう、天にも昇る思いどす。
    ほんまに女冥利につきます。どうぞ、醒ヶ井に連れてっておくれやす。」
                              
(近)「では、承知してくれるのだな。」

(深)「へぇ。」

(近)「よしっ! 話は決まった。 さあ、明かりをつけろっ!」

急に強気な感じになった局長。さっきまでのもじもじが嘘みたい。
明かりを消して告白なんて、最初はロマンチックでいいなあと単純に思ったのですが、
こんな局長の様子から、やっぱり、振られるのが怖かったんだって思えます。
でも、深雪太夫に色よい返事をもらえたので、元気百倍になったんです、きっと。
局長さんも可愛いところがありますね。

明かりはつけずに、ずっとこうしていたいと局長にもたれかかる太夫。
いいえ、お孝さん。
とても幸せそうで、本当に良かったですね、と心から祝福したくなりました。
近藤さんへの思いは、本物だったのだと思います。
そして、この人は、ホントに素敵な女性で、今後、色々と活躍もして下さいます。
近藤局長の女を見る目は確かだった、と言えそうです。

ちなみに、第9話の深雪太夫初登場の時にも書きましたが、
この作品では、深雪太夫=お孝 となっていて、太夫の妹は出てきません。
なので、この作品で初めて新選組を知った私が、史実に触れた時に
僅かですが、ショックを受けたのも事実です。

さて、深雪太夫の快諾を得て、ここでは幸せ一杯の局長さんではありますが、
喜んでばかりはいられないのは、皆さん知ってのとおりです。
                                  
                                               次回につづく・・・

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