FC2ブログ
おもに新選組について、他自分の好きな事、日々感じた事など気の赴くままに綴ります。

新選組始末記 第8話 3
第8話 「見廻組騒動」3

外には、新選組はやはり解散か、幹部は直参で俺達はお払い箱か、と押しかけてきた隊士達。
幹部達の腹も決まり、隊士達の心配はもっともだ、自分が話をすると出て行く局長。

(近)「ちょうどいい、今、お前達に集まってもらおうと思っていたところだ。俺の話を聞いてくれ。
    お前達に隠すつもりは無い。ただ、余計な心配をかけたくなかったんだ。
    俺達は今、重大な岐路に立っている。幕府から無理難題を吹っかけられている。」  

(隊士達) 「やはり、解散ですか?」 「平隊士は、お払い箱ですか?」

(近)「 この近藤は、新選組を解散しないっ!今、幹部達と相談して決めた。
    生きるも死ぬも幹部達は一蓮托生だ。だから、動揺はするな。
    理不尽であれ、なんであれ、これは、我々新選組に降りかかった火の粉だ。
    みんなで力を出して振り払おうではないかっ!」

(隊士達) 「はいっ!」

(近)「誰にも出来なかった京都から長州を追っ払った俺達だ。
    やってやれないはずはないっ!
    短気を起こすな。黙って俺について来いっ!
    新選組は、一身同体だっ!」                近藤局長、カッコイイ~。

こんな風に言われれば、隊士達も安心し、衰えていた士気も上がるというもの。
幹部も平隊士も「一蓮托生、一身同体」と考える新選組、
それが、この新選組の強さの秘訣かもしれません。

場面は変わり、おすみさんの家。
「すみ、すみ、おい、すみ~、あははは、喜べ、喜べ」と上機嫌で戻ってきた玄沢。
何かと思えば、新選組が解散すると村で大噂になっているとの事。
おすみさんの気も知らず、新選組は解散だ、元の食い詰め浪士に戻る、いい気味だ、
これでやっと静かな平和な昔ならがらの都にもどると1人大喜びする玄沢です。
でも…、どうしてこのおじいさんは、こうも新選組を嫌うのでしょうね?どうもよくわかりません。
何も新選組が都を荒らしたわけじゃないのに。
御老中も新選組の力で京都は静かになったと認めているわけだし、
世情に疎い御仁としか思えませんけどねぇ…。

(玄)「すみ、お前まさか、あの沖田のことを考えているんやないやろうな?」   
                            考えているに決まっているでしょ。もう。

(す)「いいえ、なんにも。」            こう答えるしかないですよね、おすみさんは。                  

(玄)「あん男もバカなやっちゃなあ。不治の病を抱えていながら、新選組におって暴れまわっておる。
    江戸にいてゆっくり養生すればええものをなあ。」 

お父さんがこんなことを言うから、更におすみさんは沖田さんが心配になってしまうじゃないですか。
本当に何にもわかっていない困ったオヤジさんです。
おすみさんの切ない気持ち、男親にはわからないかもしれません。

またも所は変わって、屯所では、いいえ八木さん宅では、縁側で盆栽の手入れをしながら
お茶を飲んでいる源之丞さん。
そこへ「ご主人」と向かい側から声をかけ、何やら手招きをする土方さん。

(源)「土方さん、あなた、近藤先生と一緒に二条城へ行かれたんじゃないんですか?」  

(土)「近藤さん、1人で行きました。」  
   「これ、些少ですがお納め下さい。」   土方さんが袂から包みを出し、ご主人に差し出します。

(源)「なんです?」  

(土)「今までの宿賃です。」 

ご主人が包みを開くと、そこには五両位?が。
にっこりするご主人。

(土)「100人もの人間が、一年間厄介になったにしては、少なくて決まりが悪いんですが、
    それでも精一杯なんです。」

頭を下げる土方さん。

それにしてもねぇ、ちょっと少なすぎやしませんか?
だって、100人ものむさ苦しい男連中が、一年も使い放題使ってきた宿賃が、
たった五両ぽっちとは…。
うーん、この時の土方さん、本当に恥ずかしかったと思います。可哀想~。

でも、こちらの八木さんご夫婦は、とっても人間ができた方たちなんです。
自分達はお金が欲しくてみんなの世話をしたのではない、水くさいことはしないで、
そのお金は隊の為に使ってと言ってくれます。
まあ、そのお金は、この先どうなるかはわからないが、けじめだけは付けておきたいということで
納めてもらいますが、それでも、新選組にもしものことがあっても、この家をいつまでも宿として
遠慮なく使って下さい、と言って下さるご夫妻なのでした。

こんな風に言っていただけるなんて、ほんとに嬉しいですよね。
「かたじけない、近藤さんも喜びます。」
頭を下げた土方さんも、感謝の気持ちで一杯だったと思います。

(源)「近藤先生は、どうなさってますでしょう?」

(土)「今頃、新選組の為に、1人で幕府のわからずや共と闘っていますよ。」

近藤先生、御老中のところへ例の件、1人で断りに行ったのですね。
いよいよ正念場。
果たして新選組は、どうなってしまうのでしょうか?

                                                   つづく…
スポンサーサイト




Comment

 秘密にする

Track Back
TB*URL

Copyright © 紫蝶の新選組つれづれ語り. all rights reserved.