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おもに新選組について、他自分の好きな事、日々感じた事など気の赴くままに綴ります。

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『週間 名将の決断』 全50冊
いつものことながら、ネットサーフィンしていたところ、
来月2月12日(木)から、こんな雑誌が発売されるという情報を見つけました。

  『週間 名将の決断』 全50冊 (朝日新聞出版) 

この雑誌、朝日新聞出版のHP(http://publications.asahi.com/index.shtml)によると
「名将たちの壮大な決断ドラマ100!」と大きく銘打ち、
 毎号、時代の異なる2人の名将を特集、
  勝者はどんな戦略を立てたのか。
  敗者は何を見誤ったのか。
 彼らが残した言葉から、その分かれ目を読み解く
 とあります。

創刊号は、
『 勝者の戦略 織田信長・・・桶狭間の戦い
 敗者の誤算 坂本龍馬・・・暗殺されるまで』 
だそうです。

やはり一番手は、人気度1番2番を争うお二人からということでしょうか。
ですが、この手の雑誌の創刊号は、必ずと言っていいほど信長公ですよね。
それにしても、この「週間◆◆◆」全△冊というスタイル、流行ってますねー。
色々ありすぎて、分からなくなりそうですが、それぞれ出版社も違ってたりするし、
そんなに人気なのでしょうか?売れてるということかな。
と言ってる私も、ついつい何冊かは買ってしまってますが。

創刊号以降、20号までのタイトルが上記HPに載っていますが、
とりあえず、幕末関係の人物が取り上げられている号だけを取り上げてみます。

      <勝者の戦略>               <敗者の誤算>
3号 西郷隆盛・・・王政復古のクーデター   徳川家康・・・三方ヶ原の戦い  (3/5発売)
4号 近藤 勇・・・池田屋事変          真田幸村・・・大坂の陣      (3/12発売)
5号 伊達政宗・・・小田原参陣!        井伊直弼・・・桜田門外の変   (3/19発売)
6号 武田信玄・・・信州攻略戦          徳川慶喜・・・江戸幕府崩壊   (3/26発売)
11号 黒田官兵衛・・九州の関が原       松平容保・・・会津戦争      (4/30発売)
12号 勝 海舟・・・江戸城無血開城       武田勝頼・・・長篠の戦い     (5/7発売)
13号 高杉晋作・・・長州征伐           織田信長・・・本能寺の変     (5/14発売)
14号 直江兼続・・・上杉家存続         土方歳三・・・鳥羽伏見の戦い  (5/21発売)
15号 平 清盛・・・保元・平治の乱       西郷隆盛・・・西南戦争       (5/28発売)
16号 長宗我部元親・・・四国統一        徳川斉昭・・・安政の大獄     (6/4発売)
17号 坂本龍馬・・・薩長同盟           大谷義継・・・関が原の戦い    (6/11発売)

4号近藤さん14号土方さんの名前があるは嬉しいですが、
はたして、どんな内容になっているのか、楽しみでもあり、不安でもありといったところでしょうか。
雑誌の中には、首を傾げたくなるような内容のものもないとは言えませんので、
あまりいい加減な記事だけは載せないで頂きたいなあ、というのが、私の唯一のお願いです。
いずれにしても、4号、14号は必ず買うつもりです。
あとは、4号の内容次第で期待できそうであれば、ここに示した号だけは購入するかもです。
あっ、幕末関係ではないので上に挙げませんでしたが、第2号には特別付録として
「名将の言霊」カレンダーが付くということです。
2号で取り上げられるのは、勝者 豊臣秀吉・敗者 直江兼続なので、興味がある二人ですから、
これは購入してもいいかなと思っています。
ちなみに定価は、創刊号のみ350円、2号以降580円(税込)だそうです。
(ずーっと創刊号と同じ価格ならいいのになあ・・・独り言、独り言。)

※なお、各号の発売日は、創刊号は2月12日発売で2号のみ2週間後の2月26日発売、
  その後は、毎週木曜発売とのことから、私が予想した日付ですので、確実な情報とはいえません。
  何卒、ご了承くださいますよう、お願い致します。
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新選組始末記 第6話 6
第6話 「天神橋事件」6

さて、 月夜の大坂 天神橋。
内山を待つ刺客たち。でも、今日に限ってなかなか現れない内山にイラつく面々。
そんなイライラをよそに当の内山は、やっと奉行所を出て駕籠に乗り込むところ。
すぐに抜けるようにか、駕籠の入り口に刀を吊るし、
不逞浪士の中には自分を斬ろうなどという血迷った奴がいるから、と笑う内山。
そんなことを言うところをみると、多少の用心する気持ちはあったのかもしれません。
でも、夜空の月を見上げ「いい月だ。今日はひときわ奮発して遅くなったな、行こう。」と
ご機嫌な内山が、この日この時、どれほどの警戒心を持ち合わせていたかは、わかりません。

もうすぐ来るという山崎さんの知らせを受け、局長と副長を呼びに行く沖田さん。

(沖)「そろそろ来ます。」

(近)「よし、総司、大丈夫か?夜風は冷えるぞ。」

(沖)「大丈夫ですよ。そんなに心配しないで下さい。」 

そうですよね。こんな心配のし方をしたら、かえって変に思われますよ、局長さん。
沖田さんは、自分の病気のことを近藤さんが知っているなんて知らないのですから。
でも、ここで土方さんが、懐から虚労散薬を取り出し、黙って総司の前に出します。

(土)「虚労散薬だよ。修羅場の前に白湯で飲んでおけ。」 

無言で受け取る沖田さん。  

(土)「近藤さん、行こう。」 

大坂出発前でなく、ここで薬を出して、総司の身体を気遣いながら
俺達は知っているよと伝える土方さんをやっぱりいいなあーと思ってしまう私。
 
そうして、話は、クライマックスへ。

3人の護衛を伴った駕籠が、天神橋にさしかかろうとしたその時、襲いかかる複数の刃。
先ずは、護衛を、そして駕籠に突き刺さる原田さんの槍、土方さんの刀。
転げ出て、駕籠にもたれかかる様に立ち上がる内山彦次郎。
周りを見回し「貴様ら、何者だっ!」と問うその真正面には、近藤局長。

(内)「貴様は、去年の。」

(近)「そうだ。会津藩預かり新選組局長 近藤勇っ!」   

言い終わると同時に抜かれた刀。
おびただしい量の返り血…。 
近藤さんの太刀捌きから、首をはねたことは間違いなく、
それは、倒れた駕籠に上半身突っ伏した内山の姿からも明らかです。
一瞬にして命を絶たれてしまった内山彦次郎。
今宵、こんなことになろうとは、夢にも思わなかったことでしょう。

(原)「此の者 奸物にして燈油を買い占め 諸人を困窮せしむるを以って 天誅を加るものなり。」

(近)「よしっ!引き上げよう。」   

あのー、局長、引き上げるのはいいですが、もしやそのままのお姿で? 
着替えがあるわけないでしょうが、月明かりの晩に大丈夫?いいの? 
なーんて要らぬ心配する私。
だって、その返り血の量を見たら、どう見てもただ事には思えないですから。

原田さんが罪状を記した紙を橋の欄干に貼り付け、引き上げる一行。
返り血を浴びたままの姿で歩く局長に何とも言えぬ凄さを感じます。

そして、エンディングナレーション。

   大坂西町奉行所与力 内山彦次郎

   大塩平八郎の乱に出役した古参与力であったが

   新選組の主張する買い占めなどを行った事実は明らかでない

   その墓は、大坂西寺町寒山寺にある



   折から、中天に輝く夏の月に新選組の壮士たちは

   どんな思いを馳せたろうか?

   故郷多摩の地を遠く離れた動乱の巷に 

   倒すか倒されるか

   己の力一つに賭ける非情の思いだったかもしれない。

   文久の年は終わり

   元号は既に元治と変わっていた。



この内山彦次郎暗殺事件に関しては、史実では諸説あるようですが、
この作品では、相撲の小野川部屋との一件と内山の不正を絡め、
新選組が天誅を下したことになっています。
ただ、この回は、あまり好きじゃないなあー、というのが私の正直な思いです。
なんていうか、後味の悪さが残るといいますか…
新選組が内山を暗殺する理由は、話の中で色々と説明はされていて、
一応の大義名分もあるとは思うのですが、それでも、何かすっきりしないんですよね。
どうしてかなあ?
別に内山が可哀想とは思わないんですけどねぇ・・・。

ということで、やっと第6話まできましたが、(まだ6話で、すみません。
随分長くなってしまいましたー。 
文章力のなさは、今更ですが、これからもこのまま紫蝶流で続けていくつもりです。
といいますか、こんな風にしか書けないものですから…。(言い訳、言い訳。)
お付き合いいただける方は、これからもどうぞよろしくお願いします。


新選組始末記 第6話 5
第6話 「天神橋事件」5

一方、屯所の一室では、近藤さん始め幹部に新選組の邪魔をしているのは、大坂をすべて支配してる
大坂町奉行所与力の内山で、大坂商人達も逆らえないと報告する山崎さん。
帰ってきたんですね、山崎さん。おかえりなさーい。
そこで井上源さんが、とってもいい質問。
(井) 「その内山は、なぜ新選組を憎むのだ?」 と、誰もが聞きたかった事を聞いてくれましたー。

(山崎)「一つは、幕府役人という意地です。
     もう一つは、新選組がすもうを斬った時のことを遺恨に思っているそうですが。」 ふむ、ふむ。

ここで、みんなが、すもうの一件を思い出します。
文久三年7月15日、守護職の命令で大坂出張に船で出かけた折、船中で斉藤さんがお腹をこわし、
途中で岸に上がった時のこと。歩いていく芹沢の前にデンと腰を下ろし、何か食べている相撲取りが。
寄れ、寄れと言う芹沢に対し、そっちが寄れと反抗した相撲取りは、一刀のもとにバッサリ。
その吹き出た血の凄まじいこと。
血だらけで転げる巨漢が哀れですが、逆らう相手が悪かったとしか言えません。
が、そのまま黙っている相撲取り連中ではなく、その夜、住吉楼で酒宴中に
総勢20名程度が敵討ちに押しかけてきます。
相手になってやる、返り討ちだと芹沢一派、しぶしぶ従う試衛館連中。
そして、始まる大乱闘。
この乱闘で、新選組は平山と沖田さんが軽傷を負ったものの、
すもう側は、即死5名、負傷者16名と総崩れとなったそう。

(永)「あの夜は、いい月だった。喧嘩には勝ったが、土方さんにはひどく怒られた。」  
                                    のんびりしてます、永倉さん。

(土)「あたりまえだ。近く芹沢を殺ろうという時にお前たちまで一緒になって馬鹿をするからだ。
    芹沢を咎めることができなくなる。」      

ちょ、ちょっと待って土方さん。怒った理由は分かったけど、
これでは、自分達が芹沢を殺したと言っているようなものじゃないですか?
永倉さん、山南さん、山崎さんがいる前で言っちゃいけないでしょ。
あの時、皆で金打までしたのに。
あっ、でもそう予定していたことは誰もが知っていたのかも知れないから、
こういう言い方なら、もしかしてセーフ?

確かに山南、沖田、永倉、原田、藤堂と揃っているのに、乱闘を止められなかったのですから、
土方さんが怒るのも無理はないです。
でも、原田、藤堂は率先してやってしまった感じもありますよー。
あの相撲取りたちは、攘夷派を気取って生意気だった、
自分達を見る目がまるで食い詰め浪人を見る目だったと怒っていますから。

(永)「結局、局長が、一件の始末を町奉行所に届けに行ったんでしたね。」

(近)「そうだ、俺が届けに行った。頑固一徹な与力が応対に出た。」 
                              それが内山彦次郎だったというわけですね。

その時のことを回想する局長。

(内)「ただ無礼をしたから斬ったでは分からぬ。
    いかなる無礼をしたのか、それを詳しく申されたい。」

(近)「私は、無礼討ちにした者たちの死体をよろしく処理されたいと届出に出ただけだ。
    それ以上、立ち入ったお尋ねを受けるような身分の者ではない。」

(内)「貴殿がいかなる身分かは知らぬが、我々は町方の取締りを任としている。
    しかるに、いやしくも大阪市民の人命が損なわれ、その理由の糾弾もしないとあっては、
    町与力としての役儀が立たん。」

(近)「重ねて申す。我々は、大坂上代の依頼を受け、大坂市中取締りの任にあたる
    京都守護職預かりの者である。」

(内)「貴殿が守護職殿と係わりあろうとなかろうと、この一件、最後まで探索致すゆえ、
    そのつもりでおられよ。」

そうかあ、こういう経緯があったのですね。新選組と内山の間には。
それにしても、新選組、ナメられていますね。
もっとも内山は、新選組を食い詰め浪士としか思っていないのですから、この態度は当然かも。

あの与力、本当にあの一件を調べているのか?と気に掛ける近藤さん。
山崎さんに良くそこまで調べたと労いの言葉をかける土方さん。
大坂には京屋忠兵衛ほか、知っている者がたくさんいるからと山崎さん。
やはり、内山に対する情報源は京屋のご主人でしたね。

ですが、山崎さんの報告はまだ終わりません。
彼の調べによると、この内山は、去年の8月18日の政変の時に米を買い占め、
現在は油を大量に買い占めて、値を吊り上げているという噂があり、
庶民の味方を装いながら、庶民を苦しめている奸物で、市民から恨みの声が上がっているとの事。

(土)「近藤さん、内山が頑張っている限り、新選組は大坂では思うようには動けない。」

(近)「やむをえん、内山を殺ろう。」  おお、局長からいつになく厳しいお言葉が。  

(土)「内山を殺る? 本気かっ?」 驚いたように近藤さんを見る土方さん。
                      あれっ?近藤さんにそう促そうとしていたのではないのですか?
                      もしかして、さすがの土方さんもそこまでは考えていなかった? 
 
(近)「冗談でこんなことが言えるかっ!あの内山という与力が、あの一件を探索し、
    会津藩の耳に入ったら、この新選組はどうなると思う?俺にはそれが心配なんだ。」   

俺が行こうという土方さんに自分が行くという近藤さん。
どうしてだ、こういうことは俺にまかせろ、と言う副長に局長が手を汚すことも率先してやらなければ
隊士はついて来ない。芹沢を始末して隊内の結束は固まったが、外にはまだ新選組の威信は
届いていない。内山は、新選組の勢威を外に示す格好の的で、浪士たちを震え上がらせるには、
同時に幕府をも震え上がらせなければ駄目だと言って譲りません。  
おっとと、ここで局長まで芹沢を始末したなんて言ってしまってますが・・・
まあ、この際、細かいことはおいておきましょうね。
 
(近)「内山は、俺が殺るっ!」     
                 奉行所で対峙したあの時の決着をつけたいのかもしれませんね。

(土)「近藤さん、変わったなあ。」  しみじみと土方さん。

(山崎)「内山が奉行所を下がるのは、毎夜四つ。必ず天神橋という所を通ります。」 
                              おお、そこまで調べがついているとは、さすが!
(近)「土方。」 

(土)「うーん?」

(近)「この新選組にも、お前の分身ができたな。」   山崎さんからじっと目を離さずに言う近藤さん。
山崎さん、局長からのお墨付きを貰い、これで新選組幹部達の信頼をがっちりと得ましたね。

一同が下がった後、近藤さんと土方さん二人になったところで、話は総司のことになります。

(近)「総司はどうしている?」

おもむろに虚労散薬を取り出す土方さん。

(近)「それは、お前の家に伝わる虚労散薬ではないか。」

(土)「そうだ、虚労散薬は胸の薬だ。
    江戸を発つ時に、誰かにやるつもりで持ってきたが、やる相手が総司になろうとは、
    夢にも思わなかった。」           やっぱり、土方さんは気づいていたのですね。

(近)「トシっ!お前、それを知っていたのかっ?」  
                           驚いたところをみると、近藤さんは気づかなかった?
    
(土)「ああ嫌な咳ばかりしていちゃあ、気がつかない方が変だ。」 

そこにタイミングよく咳がして、沖田さんが現れます。

(沖)「大坂へ行くんですって?」

(近)「そうだ、だがなあ、総司。お前、疲れるようだったら残っていてもいいぞ。」

(沖)「私がどうして疲れるんですか?私は一番年下ですよ。」  ごもっとも。

虚労散薬を懐にしまう土方さん。
病のことには触れず、総司が大坂に行くことに賛成する局長と副長ですが、
部屋を出て行く総司の姿を心配そうに見る二人でした。

そして、いよいよ大坂へ出発。
メンバーは、近藤、土方、沖田、永倉、原田、藤堂、井上の試衛館組。
とはいえ、なぜか山南さんの姿がありません。
幹部全てが大坂に行くわけにもいかないので、留守を任されたということでしょうか?

なにはともあれ、これだけの新選組幹部が出向くのですから、内山の命はもはや風前の灯。

                                                      つづく…

新選組始末記 第6話 4
第6話 「天神橋事件」4

沖田さんを連れ出して、為三郎クンが行きたかった場所は、おさすり地蔵。
なんでも彼の話では、身体の悪い人が信心しているお地蔵さんで、
自分の悪い箇所とお地蔵さんの同じ所を撫ぜれば、直るそうなのです。

あっ、脱線しますが、そういう場所なら、現在でも私の家の近くにもあります。
お地蔵様ではなくて観音様ですが、悪い箇所を洗うと直ると言われています。
私はまだ洗ったことはありませんが、いつも行列が出来ているし、
ご利益はあるのかもしれません。

「その地蔵の所になぜ私を連れて行く?」

沖田さんの問いに

「そやかて、沖田のお兄ちゃんは病気やもん。みんな心配してはるえ。」

と本人を前に臆面もなく答える為三郎クン。

でも、沖田さんが病気だと為三郎クンはなぜ知ってるのかな?
そうか、両親から聞いたのか。それしかないですよね。
ということは、みんなって、八木さん一家とおすみさん?
だって、近藤さん、土方さん始め新選組幹部、隊士達は、知らないはずですものね。

お地蔵さんに着き、早く胸を撫でてと為三郎クンに促された沖田さんは、
素直に胸を撫で始めます。      やっぱり直りたいんですよね、沖田さん。
と、そこに現れたのはおすみさん。
実は、二人が来るほんの少し前におすみさんは、父玄沢とこの場所を通りかかり、
お地蔵さんの足を撫でるお婆さんと出会い、玄沢はお婆さんを連れて戻ることにして、
彼女は予定通りに患者に薬を届けに向かおうと別れたところでした。
そこにちょうど二人が来たので、おすみさんは咄嗟に身を隠したのです。

「お地蔵さんなんか撫でて、ちゃんとお医者さんに診てもらいやす。」
あらまあ、おすみさん、突然出てきて、こんな言い方…。
もう少し言いようがあるのでは?なーんて思っちゃいましたねぇ。
沖田さんを心配している気持ちは十分わかるんですけど。
もうちょっと可愛げがあったほうが… 良いような気もするんだけどなあ。

振り向き逃げる沖田さんを呼び止め、なんで避けるのかと問うおすみさん。
避けてはいないが、自分は普通の身体ではないから人と同じことはできないし、
暫らくしたらいなくなる男だから、近づかない方がいい、それのがありがたいと突き放す沖田さん。
それでも、おすみさん、引き下がりません。
去ろうとする人の背中に

(す)「沖田はん、沖田はんはわからへんのどすか?」

   「うちは、沖田はんが好きどす。」      うわぁ、大胆です。 でも、気持ちがいい。

思わず振り向く沖田さん。

(す)「沖田はんは、うちが嫌いどすか?」

(沖)「とにかく、近づかない方がいい。」     こんな事しか言えない気持ち、辛いですね。

(す)「また同じ事を。 なんでどす? 教えておくれやす。」

   「父が、何か言うたんどすか?]
                    お父さんともう会わないと約束したなんて言えませんよね。

その問いには何も答えず、為三郎クンと行ってしまう沖田さんでした。

(す)「沖田はんっ!」                    

思い切って告白はしたけれど、納得いくような返事をもらえないおすみさん。
おすみさんの素直な気持ちを前に、自分の気持ちを正直には言えない沖田さん。
もどかしいですね。
けれど、二人の胸中を考えると本当に切ないです。
この二人の恋は、この先、どうなっていくのでしょうか?

                                                   つづく・・・

新選組始末記 第6話 3
第6話 「天神橋事件」3

「土方さん、土方さん?」
土方さんの部屋の前、呼んでも返事がないので、部屋を開ける沖田さん。
留守なので引き返そうとしますが、ふと文机の上の書物に目が留まり、興味を持った様子で
それを手にしてしまいます。 
書物の表紙には、『豊玉集』と書かれてありますが…。
そうです、そうです、これはあの有名な土方さんの俳句集である『豊玉発句集』ですね。

「へぇ~、土方さんの俳句集だ。」

「公用に出て行く道や春の月 へぇ~、なかなかやりますな。」

「豊玉集、ホウは土方さんの義豊の豊、ギョクは多摩川の玉か。」

「うーん、知れば迷いしなければ迷わぬ恋の道 なんだこりゃ、あたりまえのことじゃないか。」

と、そこへ当のご本人がお戻りに。 
沖田さんに気づかれぬようそっと部屋に入る土方さん。
凄腕の沖田さんなら、気づかぬはずないと思うのに、それほど『豊玉集』に熱中しているのか、
全く分からない様子。
「しかし、土方さん恋をしているな。」

この時、やっと気配を感じたのか、ふと後ろを見た沖田さん。 
「土方さんっ!」 本当にビックリしたみたい。 

「総司てめぇ、無断で人の書いたもの読みやがってっ!」 

「いやぁ、誰にも言いません、本当です。」 
  
「当たり前だ、もし誰かにしゃべりやがったら、叩き殺すぞっ!」 

「こわいなあ、言いませんよ。」

「しかし土方さん、恋をしているんですか?」 土方さんの顔を覗き込むように尋ねる沖田さん。

「このやろう、からかう気だなっ!」

飛び掛ろうとする土方さんを交わし、庭に逃げる沖田さん、ここから二人の鬼ごっこ開始でーす。 
子供の様に追いかけっこする二人の姿は、とーっても微笑ましいです。 
最後は沖田さんを油断させて捕まえ、馬乗りで「人には言わないと誓え」と迫る土方さんですが、
二人の様子を見ていた為三郎クン、なんと土方さんの肩を棒っきれでポカリ。
うううー、鬼副長にこんな事できるのは、為三郎クンと総司だけですね。すごいぞ、為三郎。
驚いて振り向いた土方さん。
そこにいる少年を「なんだこいつ、しかたねぇな。」とでも言うような目で見るだけ。
そして、何も言わずに総司から離れます。
うー、やっぱり優しいですねぇ、子供には怒らない、絶対にいい人だよー。

為三郎クンに起こされ、外に行こうと誘われた沖田さん。
「よし」と言いながら、縁側に腰掛ける土方さんに近づいて「知れば迷いしなければ迷わぬ…」と
まだからかいに行くところが何とも可愛いです。土方さんをからからうのが余程楽しいと見えます。
「このやろっ! そうじっ!」
土方さんの怒鳴り声を背に急いで逃げる総司と為三郎クンでした。

それにしても沖田さん、土方さんに何か用事ではなかったのでしょうか?
鬼ごっこにかまけて、用事を忘れちゃったのかな? 
まあ、そういうことにしておきましょうかね。

総司たちが去った後、入れ替わりに現れたのは近藤さん。
「おい、どうした、何かあったのか?」

「いえ、何でもありません。」 ちょとうろたえた感じで丁寧語で答える土方さんが、なんか笑えます。

「総司がな、お前にホウ?あっ、豊玉集を読ませてもらえと言っていたが、何のことだ?」

「ちっ、あのやろうっ!」 怒る土方さんですが、その手には当の『豊玉集』が…

「あっ、これか」 奪い取る近藤さん。

「いえ、これは違う。なんでもないんだ。」   慌てて取り返し、文箱に仕舞いこむ土方さん。
                             この慌てぶり、動揺した姿がとっても可愛く見えます。

そして、縁側に座る二人。話は、仕事の話へと変わり、
「なあ、近藤さん。会津の話は何だ?」

「う、うん、大坂商人の話が会津の耳にも入っていてな。
費用のことは心配ないから、何とか行ってやってくれという話なんだが、
まあ、俺はもともとそのつもりだが。あっ、トシ、大坂へやった山崎はその後どうしてる?」

「ああ、そろそろ戻ってくる。」                     
             ええーっ、近藤さん、「俺はもともとそのつもり」って、
             あなたは、大坂出張は諦めようって言ってたんじゃなかったですか?
             土方さんが駄目だというのに費用がなければどうしようもないだろうって言って。
             調子良すぎですよー。もう。
                     
ここの場面、重い話が多いこの作品において、数少ない楽しいシーンで、私は好きです。
ですが、言うまでもなく、実際にはこういう場面は考えられません。
なぜなら、『豊玉集』はこの時、京都にはありませんから。
この発句集は、土方さんが文久三年京に上る時に日野の実家に残してきたものです。
なので、この句集に残されている句は、すべて新選組結成前に詠まれたものでもあります。
ということで、このエピソードは成立しないと言えるのですが、
この作品では『豊玉集』が、土方さんの意外な一面を垣間見せてくれる重要なアイテムとして
用いられていて、史実云々は別にして、いいなあって思いましたよー。

                                                   次回につづく・・・

新選組始末記 第6話 2
第6話 「天神橋事件」2

大坂の船宿 京屋の一室には、大坂商人達を前にお前たちのお陰で溜飲が下がったと
上機嫌で酒を飲む内山彦次郎。
この与力、やはり上納金の段取りをつけるどころか、びた一文でも新選組に金を貸したら、
商いはさせないと商人達に根回ししていた嫌~な奴でありました。
どうやら商人たちは、町奉行はあって無いようなもので、本当の奉行は内山で、
内山の言うことを聞かなければ、大坂にはいられないと考えている様子。
内山本人も自分に逆らったら、大坂から追い出すだけでなく、この世に生まれたことを骨身に染みて
後悔させてやる、などと凄いことを言ってます。

それでも、商人の一人が新選組に市内の取締りを頼んだのは大坂町奉行だそうなので
本当は多少の費用は都合しなければいけないのではないか、と言ったものだから、
途端に顔色を変え、今までの上機嫌がまるで嘘のように怒る内山。
「だまれっ! わしは、そもそもお奉行が、新選組になどに市中取締りを頼んだことが
 気に食わんのだっ!元をただせば、食い詰め浪士ごときに何たるざまだ。
 お陰で大坂町奉行の面目は、丸つぶれだっ!」
なのだそう。よほど新選組が嫌いと見えます。
と、ちょうどそこへ京屋の主人忠兵衛が、奉行からの呼び出しの使いが来たと内山を呼びにきて、
商人達は、事なきを得ます。
商人達に、新選組には一文たりとも金を貸してはならないと念押しし、
忠兵衛には、新選組がここを宿にする時には、もっと粗略に扱え、去年は親切すぎたと
言い置いて帰る内山。
その様子を薬屋の扮装で、煙草を吸いながらじっと伺う山崎さん。

内山を見送った後、山崎さんに気さくに声をかける忠兵衛。
(忠) 「おやぁ、お薬屋さん。久しぶりやったなあ。」

(山崎)「へぇ、ちょっと江戸のほうへ行っておりまして。
     多摩川の近くに石田散薬というよう効く打ち身の薬がございましたんで、
     今日はそのご披露に伺いました。」

(忠) 「さようか、ほな、奥においなはれ。ぶぶでも入れますよって。」
     久しぶりにあんさんの旅の話でも聞かしておくれよ。さあ、お上がり。」

でましたよ、石田散薬。こんなところで、こんな風にさりげなく石田散薬の名が
出されていたんですね。
今更説明することもないと思いますが、石田散薬は、土方さんの生家で作られている薬です。
牛革草から作る薬で、打ち身などに効くそうですが、お酒で飲むというちょっと珍しいお薬。
昔は全く知らないから、何とも思わず見ていましたが、こういう細かい演出が嬉しいです。

で、この京屋忠兵衛さん、山崎さんが店を出る時に「近藤先生によろしゅうに」と耳打ちし、
山崎さんも「そのように申し伝える」と答えたことでわかるように、山崎さんの素性は先刻承知、
新選組にとっては味方、協力者のようです。

さて、奉行所では奉行と内山のバトル第二弾、勃発。
第一弾はバトルと言うほどでもなかったかもしれませんが、今回はかなりの激論に。
ちょっと長いですが、内山の新選組に対する考え方も良くわかるし、
見ごたえのある場面でもありました。

(奉行)「新選組から大坂出張を少し延期してくれ、と言ってきた。」

(内) 「はあ~。」     とんでもなく気のない返事。

(奉行)「内山、とぼけるのもいい加減にしろっ!
     市中商人に手を回し、新選組への上納金の邪魔をしたのは、その方であろう。」
                            お奉行、分かっていらっしゃるではないですか。
(内) 「いいや、別に。」

(奉行)「黙れっ! 新選組を招いたのは西町奉行たるこの松平大隈守の指示である。
     その方、与力の分際をもって、何ゆえその支持に従わぬ。
     元はと言えば、その方たち奉行所役人が不逞浪士を取り締まれぬから、
     こういう事になったのだぞ。」 

(内) 「これは、聞き捨てなりませぬ。」

(奉行)「聞き捨てならぬとは、何事かっ!」

(内) 「上(かみ)、上たらざれば、下(しも)、下たらず。
     大坂町奉行所役人が今日のように弱腰になったのは、お奉行、
     すべてあなた様の責任ですぞ。」

(奉行)「なにっ?」

(内) 「そうではございませぬか。
     お奉行が、なすべき時になすべき事をなし、果たすべき責務を果たしていれば、
     今日のような始末にはなりませぬ。
     はばかりながら、この内山彦次郎、天保八年の大塩の乱の時には、身命を賭して単身、
     大塩平八郎の捕縛に向かっております。
     町奉行所が民の信を失い、不逞浪士が跳梁跋扈するのは、挙げてあなた様の責任。
     しかもなお、食い詰め浪士の新選組の手を借りようとは、いやはや、呆れ果てて
     言葉もございません。」 

上司に対して言い過ぎであるのは否めませんが、
確かにこの場合は、内山の言うことにも一理あるかも。
部下の不甲斐なさは、監督すべき上司の責任と言えますから。
ですが、それならば与力である内山の責任は?一方的に奉行だけを責める内山もどうかと。
それにね、またまた出ました大塩の乱の武勇伝。
いるんですよねぇ、こんな風に過去の栄光をいつまでも引きずっている人。
その時は確かに凄かったのでしょうが、天保八年って何年前の話?
たぶん約30年近く前の話しになるはず。
そんな昔のことを今持ち出されても、だから何?それがどうしたの?って感じですよね。

(奉行)「内山っ!言葉が過ぎるぞっ!」

(内) 「内山、既に60を過ぎ、明日にも死ぬかもしれませぬ。
     しかし、今申した事は全て大坂町奉行所役人としての気概でございます。
     もし、お気に召さぬのなら、何時でも職を辞します。            どうぞ、どうぞ。
     しかし、その時は、この奉行所の与力、同心はすべて私に従って奉行所を去りますぞ。」 
                                      えっ?ほんとにそんな力があるの?
    
(奉行)「おお、わしを脅す気か。職を去るなら去ってみっ。」       よくぞ言いました、お奉行。

(内) 「いずれにしても、市中治安を新選組に頼むなど、下(げ)の下(げ)にございます。」 
                           奉行の職を去ってみろの言葉に少し驚いたような内山。
                           なので、巧みに話をすり替えましたね。

(奉行)「下の下であろうと何であろうと、今の大坂を鎮める為には新選組の手を借りる他はない。
     今後、不埒な事をすると許さんぞっ!」     
                               そうそう、奉行なのだから強気に出なければ。 
                                  
(内) 「何が不埒でございますか。お奉行が町奉行所役人を信じなくてどうして市中の治安が
     保てますかっ!」
                      信じたってきっちり仕事をしてくれなきゃ、どうにもなりません。

(奉行)「わしが部下を信ずる信じないの問題ではない。口を酸っぱくして言う通り、
     今の大坂町奉行所の力では、1000人の不逞浪士は取り締まれぬ。
     その方のようにただ意地を張っているばかりでは、奉行所は何の責務も果たせぬのだ。
     内山っ!もっとありのままを見ることだっ!」                   
                                            その通りかと。
                                        
(内) 「ありのままを見ております。幕府直参としての恥を忘れ、食い詰め浪士に市中の取締りを
     任せる弱腰お奉行の姿を。」                             
                             うううー、この男、60過ぎても子供みたいな奴だわ。

(奉行)「ええいっ!まだ申すかっ!」      

話は絶えず平行線のまま、全く話の分からない頑固ジジイ(おっと、失礼!)与力に
正直イライラしましたよー。
この与力、心底新選組が嫌いなんですね。
けど、新選組に任せるのは嫌と言いながら、どうやって不逞浪士を取り締るのかという具体案もなく、
実行もできないのではどうしようもないと思いますけど。
奉行の言うように意地だけ通しても、何の解決にもならないでしょうにね。
とにかく、憎らしさ100倍、1000倍の岡田内山です。
                                         というところで続きは次回に・・・

新選組始末記 第6話
第6話 「天神橋事件」

所は大坂、天神橋。
商家で盗みを働き、店の者に手傷を負わせた浪士を捕らえ、連行する途中、
仲間と思われる浪士達に囲まれ、不甲斐なくも簡単に奪い返されてしまう奉行所同心。

報告を受けた西町奉行所与力 内山彦次郎(岡田英次)は、白昼、しかも奉行所の目と鼻の先で
罪人を奪われるとは、それでも市中の治安を預かる役人か、恥を知れと同心を叱責。
そこでお奉行が、あまり責めるなと取り成しますが、
この内山さん、このような不抜け役人は、腹を切らせるくらいの厳しさがなければならない、
お奉行は甘すぎる、と全く引きません。
与力が奉行に対し、こんなことを言えるとは。なんとなく力関係がわかるというものです。
今回の主要人物となるこの内山は、天保8年の大塩の乱の時には、単身大塩平八郎の捕縛に
向かったそうで、どうやら、なかなか気性の激しい、どうも一筋縄ではいかない頑固者のよう。

(奉行) 「わしへの非難は聞き捨てる。内山、昨年8月18日の政変以来、京都を追われて
      大坂に集まった不逞浪士は、無慮1000人。200人足らずの町奉行所役人では
      どうにもならぬ。このままでは、大坂の町民は安心して暮らすことも出来ぬ。
      わしは、覚悟した。この前話したことを実行する。」   ん? なに? 何を実行するの?

(内) 「前に話したこと?お奉行、まさか。」     奉行を睨む内山。

(奉) 「いや、もう一度、京都の新選組に市中取締りを依頼する。」   ほほぉ~。

ですが、内山も黙ってはおりません。
ここから、二人のトークバトル第一弾が始まります。

(内) 「反対でござる。市中治安を食い詰め浪士の新選組に頼むなど、とんでもないことでござる。
     お奉行、よもやお忘れではございますまいな。
     昨年、大坂上代が新選組に市中を取り締まらせた時、局長 芹沢鴨の暴虐振りが
     はなはだしく、逆に奉行所が新選組を取り締まらねばならなかったことでござる。」

(奉) 「大仰に申すな。芹沢は特別だ。その芹沢も今は亡い。
     あの近藤勇という男には、安心して任せられる。」      ふむふむ。さすが、お奉行。

(内) 「近藤? お眼鏡違いでござる。あの男の方が、芹沢よりもっと質(たち)が悪るうござる。」 
                      それにしても、この内山、なぜ近藤さんをこんな風に言うのか?
                      恨みでもあるのでしょうか?

(奉) 「その方は、どうも近藤に含むところがあるようだな。
     それでは聞くが、その方たち与力、同心で不逞浪士を取り締まれるのか?
     260年の太平に慣れ、剣術ひとつ満足にできる与力が今、この奉行所にいるのか?
     同心がいるのか?わしが今欲しいのは、市中取締りにすぐ役立つ力だ。騒ぎを鎮める技だ。
     言葉の遊びや気概だけではどうにもならん。
     たとえ芹沢の乱暴があったにせよ、昨年、新選組がいた時は、大坂は静かだった。
     わしは、新選組に使いを出す。守護職様にもお願いをする。」 
                         冒頭の情けない役人を思えば、お奉行の決断は正当かと。
睨みあう二人。

(奉) 「内山、そうは申しても、奉行所から新選組に出せる金は僅かだ。
     市中商人に顔の利くその方、新選組から上納金の依頼がいった時は、
     快く応ずるよう商人どもに段取りをつけい。」

えっ?お奉行、今のやり取りでもわかるように内山は、新選組を快く思っていない人物ですよ。
それにあなた様の言うことを素直に聞きそうもないこの男が、新選組の為に市中商人に
段取りをつけるなんてするとお思いですか? 内山のセリフじゃないけど、確かに甘すぎですよー。

奉行が立ち去った後、内山は決意します。
「市中取締りを新選組になど、この内山彦次郎の目の黒い内は、そんなことは絶対にさせんっ。」
ほらね、ほら、案の定でしょ。

一方、新選組屯所では、大坂に出張すべく隊士達の激しい稽古が行われている中
(あっ、ここに山崎さん(林与一)の姿が。初登場ですね、待ってましたよー。)、
近藤、土方、山南、沖田、藤堂の5人は、大坂商人達から届く上納金断りの手紙を前に話し合い。

ひどく怒っている様子の土方副長、手紙を投げつけて、
(土) 「どうもおかしい、納得がいかんっ!」

(近) 「大坂には京都から一掃された攘夷派の浪士たちが密集している。
     商人達も連中の上納金攻めに参っているんだろう。」

(土) 「そうかな?俺にはそうは思えない。死んだ芹沢とは違うんだ。
     俺達はちゃんと筋を通して借り入れを頼んでいる。大坂町奉行の添え状もある。
     にもかかわらず揃いも揃って断ってくるとは、いったいどうゆう訳だ。」

(山) 「日本が異国と交易を始めた為に、物によっては商売が出来なくなってバタバタ商家が
    潰れているらしい。まあ、一概に商人だけを責められんなあ。」

と、ここでまたまた土方、山南バトル勃発の様相。

(土) 「そんな事は、言われなくても知ってる。新選組が借り入れを頼んだのは、
    潰れる心配のない大坂屈指の店ばかりだ。
    しかも新選組の大坂出張は、言ってみりゃあ半分は奴らの為ではないか。」

(山) 「土方くん、君は物事の裏ばかり見すぎるよ。
     まっ、とにかく大坂商人からの借財は諦めよう。」

(土) 「諦めて大坂出張の費用はどうするんだ。えっ?50人から行くんだぞ。」

(山) 「会津から貰ったらいい。」

(土) 「だから、あんた霞を食ってる仙人だと言うんだ。
     いいか、今度の出張は、大坂町奉行からの頼みだ。京都での仕事ならいざ知らず、
     会津が出すわけがない。また、俺達としても頼めない。」

うわぁ、山南さんのことを仙人ですって? 
けれど、なんか高橋山南のイメージには合っていて、それほど変に思わなかった私。
それに土方さんも決して山南さんを馬鹿にして言ってるのではないと思うのです。

(近) 「トシ、どうやら大坂行きは難しくなってきたようだなあ。」

(土) 「何を言ってんだっ!
    今度の大坂の取締りは、新選組の名を挙げるまたとない機会だと言ったのは、
    近藤さん、あんただ。」

(近) 「そんな事は、分かっている。しかし、滞在費が出来なければどうしようもない。
    それに大坂の奉行所からくれる金は、雀の涙だ。」

(土) 「駄目だっ!新選組は、今やっと潮に乗り始めたところだ。
    無理をしてでも乗り切らなければ、また元に戻る。何の為に芹沢を殺ったんだ。」

と、そこに障子に穴を開け部屋を覗こうとした八木家の次男、為三郎くん。
「だれだっ!」との副長の大声に逃げようとしますが、障子をあけた沖田さんを見ると
「沖田のお兄ちゃん、遊ぼう」と誘います。為三郎くんの目当ては、どうやら沖田さんだったみたい。
彼の登場で、重苦しかった場の空気が少し和んだところで、局長が話を戻し、副長に尋ねます。
「ところで、トシ。どうする?」  
やっぱり、ここぞという時に頼るのは土方さんなんですね、近藤さん。

(土) 「山崎に調べさせる。」    おお~、いよいよ。

(近) 「山崎? 蒸(すすむ)か? この間、入隊してきた?」

(土) 「そうだ、あいつは、大坂生まれで商家には詳しい。きっと俺の疑いを解いてくれるだろう。
     誰か、山崎を呼んで来いっ。」

さあ、待ってました、山崎さん。

(山崎) 「お呼びですか?」

(土) 「ああ、大坂商人どもは、新選組の借財申し込みを全部断ってきた。
    訳が知りたい。すぐ大坂に行って調べてきてくれ。」   あのう、副長さん、指示はそれだけ?

(山崎) 「分かりました。すぐ致します。」   
            ありゃまあ、 山崎さんもそれだけの指示でOKなの?入隊したばかりで?
            まあ、そのくらいでなければ新選組隊士は務まらないのかもしれませんけどね。

(土) 「どうも分からねぇ。
    近藤さん、大坂にはきっと俺たち新選組を憎み抜いている得体の知れない奴がいるんだ。」
おお、相変わらず鋭い、鋭い。
副長のこういうところが、ホント良いのですよねぇ。
                                                        つづく・・・


謹賀新年
                     謹 賀 新 年  


年が明けて、早2日が過ぎてしまいました。
皆様、どんなお正月をお過ごしでしょうか?

昨年も沢山の方々に弊ブログを訪問していただきました。
本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
亀さん更新で恐縮ですが、今年も続けていきますので、
どうぞよろしくお願い致します。

私にとって昨年は、最良の年でした。
念願のTBSドラマ「新選組始末記」を観ることができ、
30年来の悲願が叶った年となったからです。
ただ、他の事に関して言えば、正直辛いことが多い年でした。
ですが、「新選組始末記」を見る事ができたという年を
良い年だったと言わずになんとしましょう。
幸せな年だったと大きな声で言いたいと思います。

そして、今年2009年は、はたしてどんな年となりますか。
ぜひとも、素敵な良い年にしたいものですね。

皆様にとって、良い年となりますように!

私も頑張ります。
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