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おもに新選組について、他自分の好きな事、日々感じた事など気の赴くままに綴ります。

2009年版新選組カレンダー
以前、2007年版新選組卓上カレンダーのご紹介をしましたが、その2009年版が発売されました。
2007年のものは、新選組全史となっていましたが、2009年版土方歳三バージョン
来年は土方さんの没後140年ということで、それを記念してということのよう。
これは、私としては買わないわけにはいきません。

それと、今年はもう一つ、新たな新選組モノが発売されました。
それはね、壁掛けカレンダー
考えてみれば、新選組の壁掛けカレンダーってありそうでなかったですよね。
こちらも待ってましたとばかりに即、購入を決めました。

                      それがこちら。
                              
    土方カレンダー            壁掛けカレンダー
              卓 上                            壁掛け

二つとも結構な出来でして、新選組好きには嬉しいカレンダーとなっています。
         <例のごとく、中の詳しい写真はあえて載せません。買った時のお楽しみに。>

特に新作の壁掛けカレンダーは、実物を手にしてその良さがよくわかりました。
サイズはA3サイズ。
このサイズがね、とってもいいんです。
大きすぎず、小さすぎず、ほんとにちょうどいい。
そして、一枚一枚の用紙も厚手でしっかりしている、ペラペラじゃありません。
中の写真も綺麗で、黒の背景がまたまたそれを際立たせていているし、
その写真の選択もひと味違っていて、うーん、渋い!
大人の感じがして、とっても素敵。
一枚一枚切り離したら、額にでも入れて飾りたい気持ちさえします。
ただ、もったいないから使用せずに永久保存版になる可能性が大かな。

卓上も壁掛けも、製作者の方の良い物を作ろうという気持ちが伝わって来るような
そんな素晴らしいカレンダーでした。

そうそう、余談ですが、卓上カレンダーは2008年版も発売されていたのですが、
残念なことに私は買いそびれてしまいました。
まだ、買えるかな?と甘い期待を抱いたのですが、無常にも販売終了とのことでして。
ううう~。
なので、今年は後悔しないように早くに買いました。
もし、欲しいなあと思われた方は、余計なお世話とは思いますが
私のようにはなりませんよう、ご注意くださいませ~。
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名優 緒形拳氏急逝
突然の訃報から既に10日が過ぎてしまいましたが、
去る10月5日、俳優の緒形拳さんがお亡くなりになりました。
7日朝、テレビをつけるといきなりこのニュースが。
驚きました。 えっ? うそ? どうして?
心臓がドキドキしてしまいました。ショックでした。
その時には死因の公表はありませんでしたが、
後に肝臓がんによる肝臓破裂が原因と発表されました。
享年71歳。

私が緒形さんを初めて知ったのは、
1972年に始まった「必殺仕掛人」でした。
いわずと知れた必殺シリーズの記念すべき第一作目です。

夜10時からの放送でしたが、土曜の夜ということで
小学生の私も幸いにして見ることができました。
他の曜日だったら、まず見ることは不可能だったので
(平日は、午後9時に強制就寝でしたからね。)
今思うとありがたいことでした。

緒形さん演じる藤枝梅安。
よかったですねぇ。
子供だったにもかかわらず、カッコよく思えたし、大好きでした。
林与一さんの西村左内、山村聰さん演じる元締め音羽屋半右衛門…。
皆さん魅力的で、そして大人の時代劇という感じがしました。

その後、「必殺」はシリーズ化、中でも「必殺仕事人」の藤田まことさん演じる
中村主水が人気となり、今では「必殺」というと「仕事人」「中村主水」のイメージが
強くなりました。
ですが、私の中での最高傑作は、やはりこの「必殺仕掛人」といえます。
そして、藤枝梅安と言えば、緒形拳。
これは、私の中では永遠に不動です。

ちなみに、緒形さんは、その後の必殺シリーズでも「必殺必中仕事屋家業」
「必殺からくり人」・「新・必殺からくり人 東海道五十三次殺し旅」とご出演されました。
「必殺」お好きだったのでしょうか?
どれも魅力的な人物であったことは、間違いありません。

今は「必殺」だけ取り上げましたが、ご存知の通り、緒形さんは、
たくさんの映画、テレビ、舞台に出演、大活躍されました。
作品を挙げれば、それこそきりがありません。
そして、2000年には紫綬褒章を受章されています。
どんな役もこなせる、まさに日本の名優。

最近のCMで、バイクを眺めていて、持ち主の青年がやって来ると
「かっこいいね。」ってひとこと言うシーンがありましたが、
ニコッと笑って言うそのセリフとその笑顔がたまらなく素敵で、大好きでした。
もう、あの笑顔にはお会いできないのですね。

また一人、素晴らしい方が逝ってしまわれました。

本当に、悲しく、寂しい…。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

合掌。

新選組始末記 第5話 5
第5話 「隊士絶叫」5

愛次郎とあぐりを探しに出た新選組幹部全員とおすみさんと八重が、
竹薮の奥で見つけたのは、二人の変わり果てた姿。
時すでに遅く、こと切れている妹の姿に泣き崩れる姉。
かろうじて息のある愛次郎を抱き起こす土方さん。

 (土) 「佐々木」

 (愛) 「土方先生…」

 (土) 「やったのは佐伯か?」

頷く愛次郎。

 (土) 「誰か佐伯亦三郎をここに連れて来てくれ。首に縄をつけてでも必ず引きずって来いっ!」

静かだけど怒りのこもった副長の言葉を受け、佐伯を探しに向かう幹部たち。
医者を呼びに行く沖田さん。
 
 (土) 「佐々木っ!なぜ俺にひとこと言わなかった。」  ほんとに早く言っておけば・・・。

 (愛) 「土方先生、申し訳ありません。今は新選組にとって一番大事な時です。
     こんなことでご迷惑をかけたくなかった。
     近藤先生や土方さんは、やっぱり雲の上の人なんです。」 

 (土) 「雲の上の人?そんなバカな!」 

愛次郎の意外な言葉に驚き、近藤さんを見る土方さん。 
じっと何かを考えるような表情で、立ち上がる局長。

 (愛) 「でも、私は…と、遠く…」

 (土) 「佐々木、しっかりしろ。」

 (愛) 「死にたくない… 死にたくない…。」

 (土) 「もう、口を利くな。すぐ沖田が医者を連れてくる。それまでしっかりしろっ!」

そんな佐々木を無言で見つめる近藤局長。
その顔は、若い隊士の今はのきわの言葉に、新選組は本当にこれでいいのか?と
自問しているような、そんな風にも見えました。
土方さんの腕の中、虫の息で話す愛次郎の姿が悲しくて、可哀想で…涙が止まりませんでした。

一方、逃げ出した佐伯は、やまと屋に戻って酒をあおります。
と、そこに現れたのは、永倉、藤堂の両名。

 (永)「佐伯、冷酒は毒だぞ。俺が燗をしてやろうか?」  
                            うー、永倉さんの妙に落ち着いた声が…こわい。

 (佐) 「とんでもないです。それに私はもう…。」

 (永) 「もういいのか?」

 (佐) 「はい。」

 (藤) 「ほう、それじゃ一緒に帰ろうか。」        藤堂さんも言葉は優しくてもこわいよ~。

驚き固まる佐伯、そして慌てて裏口へ逃げようとするも、そこに待ち構えていたのは、
山南、原田、井上のお三方。
恐怖で顔が引きつる佐伯さん。 
そりゃそうでしょう、新選組幹部5人に囲まれてしまったのですからね。怖くないわけがない。

 (山) 「また佐伯か。」

 (原) 「送ってやるよ。遠慮しないでついて来い。」 

 (井) 「おい、来いっ!」                  もう、逃げる術などありません。

 (佐) 「お、俺じゃない、知らないよ、俺、知らないよ。」

竹薮に連れ戻された佐伯の前には、土方副長。

 (土) 「二人は死んだよ。」  
 
そう、たった今、沖田さんが呼んできた玄沢が愛次郎を検分し、首を横に振ったところでした。

 (佐) 「わ、私は、私はっ」

 (土) 「言い訳はいいっ! 二人の前ではっきり言え。
     俺は二人が夫婦になるのなら、二人の仲は認めてやると言ったとな。」

 (佐) 「佐々木っ、佐々木、勘弁してくれ。土方副長の言うとおりだ。」

 (八) 「佐伯はん。あんたっていう人はっ!」      佐伯に飛びつく八重。

 (佐) 「佐々木、許してくれ。佐々木、勘弁してくれ。佐々木っ!」 
                                 必死に謝る佐伯ですが…もう、遅い。
 (土) 「よしっ、佐伯。立てっ!」

刀を抜く副長。
背中を向け逃げようとする佐伯。すかさず遮る永倉さん。
そして、副長の方に振り向いた瞬間、

           「死ねっ!」

振り下ろされた刀。
うううー、気持ちはとってもよく分かりますが、それにしても副長、
罪状も言わずにいきなり「死ねっ」とは… 凄過ぎです~。
よける間もなく真正面から額を割られた佐伯。
その倒れた先に待っていたのは、愛次郎と争った時に自らが切った竹の鋭い切り口。
結果、彼の最期は、竹に串刺しという、とても残酷で哀れなものとなりました。

その姿を冷たく見下ろし、局長へと目をやり、厳しい顔で刀を収める副長。
この時、土方さんの胸中には、どんな思いがよぎっていたのでしょう?
悲しげに佇む沖田さんの横顔、何かを思うような近藤さんの厳しい顔つき。

そして、エンディングナレーション。

佐々木愛次郎、十九歳。

大坂の飾り職人の子として生まれ、新選組が壬生に屯所を構えた頃からの隊士であった。

愛次郎が、女と共に非業の死を遂げた千本通り竹薮の付近は、

平安京の昔、華やかな朱雀大路であったことも

なお一層、人々の哀れを誘ったという…。


この回は、一度目に観た時と二度目では少し印象が違いました。
初めは、愛次郎にイライラしながらも、馬鹿だなと思いながらも二人がとても可哀想で、涙。
佐伯に対しても、なんて嫌な奴なんだろう、卑怯で最低だって単純に思い、斬られて当然と。

ですが、二度目は見方が少し変わりました。
考えてみれば、佐伯も可哀想な男だったなあと。
そして、愛次郎も可哀想ではあったけれど、少し自分勝手だったかもしれないなあと。
愛次郎は佐伯の気持ちを少しもわかってないから。
もし、人の気持ちがわかるなら、佐伯に土方さんと自分達の仲介役を頼めるはずがない。
愛次郎は、自分達だけのことしか考えていないとしか思えません。
でも、いくら今の若者より大人だったとはいえ、若干19歳の彼に分かれといっても無理かな?

佐伯がどんな気持ちで愛次郎の申し出を承知したのか、その時には既に悪意をもって二人を
騙そうと決めていたのか、それはわかりません。
ただ、自分を散々に言った土方さんに対する腹いせもあって、嘘をついた気もします。
そんな思いと愛次郎に対する嫉妬、憎悪の気持ちが重なり、ああいう愚挙に出てしまったのかも。
彼もまた、若すぎたと言えるかも知れません。

けれど、土方さん。もう少し何とかならなかったものでしょうか? 
佐伯が愛次郎たちのことを伝えに来た時に、彼の言動からその気持ちに察しがついたのであれば、
彼がきちんと自分の真意を伝えないかも知れないことはわかったはず。
しかも、その場で酷い言葉を浴びせたりすれば、人がどんな行動に出るかなどは、
副長ともあろう方なら容易に想像ができたでしょうに。

あの時、佐伯に任せず「俺が直接会って話すから、佐々木のいる場所に案内しろ。」
そのぐらい言ってくれたら嬉しかった。
土方贔屓の私ではありますが、だからこそ、もっとどうにかして欲しかったと思う回でした。
出来たはずなのにってね。 

それにしても、佐伯亦三郎役の風間杜夫さん。
上手いですねぇ。いや~な奴っぽいところ、幹部達に囲まれて恐怖におののく表情、
情けな~い様、ほんと素晴らしいです。
この頃は、まだ名前は連名で記されているのですが、さすが今も現役で活躍されている方というのは
違うんだなあと思わされます。

ちなみに、愛次郎役の志垣太郎さんの名前は既に単独表示されてました。
そうそう、志垣さんといえば「あかんたれ」ですねー。
うふふ、古いって笑われそうですが、この方を見るたびに思い出してしまう題名です。(笑)

やっと第5話終了です。 ふぅ~。
道のりはまだ遠いですが、どうか、気長にお付き合い下さいませ。

新選組始末記 第5話 4
第5話 「隊士絶叫」4

「もういい、お前の話はわかった。」
なにやら突き放した言い方で、話を止める厳しい顔の土方副長。
その前には緊張した面持ちの佐伯亦三郎。

(土) 「そこで、俺から聞きたい。
     お前はいったい佐々木をかばいに来たのか、非難しに来たのか、どっちだ?」 
                                        これは鋭い質問ですね。
                                        どう答えるか、佐伯。

(亦) 「・・・」    うーん、何も言えないところを見るとやはり佐伯は、
           二人の為になるような話し方はしなかったのでしょう。
           副長の言葉からも察しがつきます。
               
(土) 「俺は友を裏切る奴は好かん。お前が心底佐々木のことを思うのなら、佐々木にこう言え。 
     たとえ京都の女と係わりを持っても、男としての責任を貫くのなら、土方歳三は何も言わぬ。
     あぐりという娘とはっきり夫婦(めおと)になれ、とな。」

(亦) 「夫婦に?」 驚き顔の佐伯。

(土) 「そうだ。 二人が夫婦になってはお前にとって都合が悪いことがあるか?」

(亦) 「いえ、別に私は。」

(土 ) 「そうか。」

ここまでなら、佐伯もまだ副長の言葉をそのまま愛次郎達に伝えたかもしれないと思えます。
でも、副長の言葉にはその先がありました。

(土) 「佐伯、お前に言っておく。新選組は、たとえ貧しくても志を高く持ちたい。
    お前は卑しい。新選組には居て欲しくない男だ。」           
                                   ひゃあ~。 いくらなんでもこれは。
                                   はっきり言い過ぎじゃないかと、土方副長。 
愕然とする佐伯。 
それはそうですよね、副長に面と向かってこんなことを言われては、立つ瀬が…ありません。
なにしろ、鬼副長から「お前は要らないよ宣言」をされてしまったのですから。
隊にあって副長に睨まれたら、この先もどうなることやら…。
それに引き換え、佐々木は、自分が好きな女と夫婦になる許可をもらい、幸せなる。
そんな佐伯の胸中は、どんなものだったでしょう?
この副長の最後の言葉が、佐伯の後の行動に影響を与えたのではないか?
そう思うのは、私だけでしょうか?

一方、やまと屋には、佐伯の帰りを今か今かと待つ愛次郎とあぐり、八重の三人。

(八) 「佐伯はん、遅うおすなあ。そやけど、ほんまにうまいこと土方先生に
    頼んでおくれやしたんどっしゃろか?うち、あの人のこと、どうも信用できへん。」   
                                   ほんとにそうですよね、お姉さん。

(愛) 「佐伯のこと、そんな風には言わんでくれ。あいつは、俺のことを真剣にやってくれている。」 
                                   はあ~、何を根拠にそう断言できるのか?
                                   人が良すぎるもいいとこです。
と、そこへやっと現れた佐伯。

(愛) 「どうだった?」

(亦) 「話をつけてきた。
     しかし、ああいう人だから、初めは耳をかさないので大分手こずった。」 えっ?

(愛) 「すまんな、恩にきる。 それで、俺とあぐりのことは?」

(亦) 「お前のことは不問にふしてくれる。だが、土方さんの方から話があると。」

(愛) 「土方先生から話?」

(亦) 「お前があぐりと一緒になることは、絶対に許さんと。」 やっぱり…、なんて奴なの佐伯~。

(愛) 「それは本当かっ!」  

(亦) 「情理を尽くして頼んでみたが、駄目だ。あの人には血も涙もない。
     たとえ、古い付き合いのお前でも考えは変えられないと言ってな。」  
                        ひどすぎる~、副長はそんなこと一言も言ってないでしょ。

(八) 「佐伯はん、あんた、ほんまに土方先生に頼んでおくれはったんでしょうな?」 そうだ、そうだ。 

(亦) 「俺が本当だと言っているんだ。信じられないのかっ!」  
                                    信じられないから聞いてるっていうの。 
    「佐々木、駆け落ちしろ。隊の方には俺が上手く言い繕ってやる。そうしろ。」
                                    うわっ、よりによって何て馬鹿なことを。

その言葉に頷く二人。   えっ、なんで? 駄目よ、ダメ。わかっているじゃない、脱走は切腹。
                 馬詰の処刑を見たはずでしょ、愛次郎~。

(愛) 「佐伯、ありがとう。お前は、本当の友達だよ。」 
           ああ~、どうして佐伯の言葉の方を信じちゃうかなあ?
           なぜ、自分に対してあんなに優しい人を、自分が尊敬する土方さんを信じない?

(亦) 「水くさいことを言うな。目立つといけないからこのまま発て。
    荷物は俺が後で届けてやる。竹薮の前で落ち合おう。」  

佐伯にしてみれば、このまま愛次郎を屯所に帰すわけにはいかないのが道理。
自分の嘘がばれたら困るので、駆け落ちをそそのかしたのでしょう。

(愛) 「佐伯、すまん。」

二人が出て行った後、残った佐伯の表情から何かを察し、心配になった八重は、
おすみさんのところに相談に行き、初めて新選組の掟の厳しさを知らされます。
逃げたら切腹ということを。
たとえ土方先生は頑固でも、近藤先生ならわかってくれるはずとおすみさん。  
二人はすぐに屯所に向かうのですが…。     

その頃、約束の竹薮の前では、

(亦) 「待たせたな。」 荷物を渡す佐伯。 

(愛) 「すまん、最後の最後まで世話になる。」と笑顔で受け取る愛次郎。

が、愛次郎が荷物を手に背を向けたとたん、いきなり刀を抜き、斬りつける佐伯。
不意をつかれ、背中を斬られた愛次郎は、それでもあぐりと二人、必死に抵抗します。
けれど、竹薮の中で狂ったように刀をブンブンと振り回し、竹を切り裂きながら
物凄い勢いで襲い掛かってくる佐伯の、その迫力はとても凄まじく、
愛次郎は転げまわりながら逃げるも、傷を負った身では敵うはずはなく…
メッタ斬り、メッタ刺しに…。
泣き叫び、愛次郎にすがりつくあぐり。
そんなあぐりを無理やり連れて行こうとする佐伯、その挙句、彼女は舌を噛み自害。

ああ~、なんてこと。
八重の言った「佐伯は信用できない」という言葉は、当たってしまいました。

あぐりに死なれ、我に返ったのか、自分がしでかした事の重大さに恐ろしくなったのか、
大声をあげ、逃げて行く佐伯。
まだ息がある愛次郎が必死に手を伸ばし、あぐりの傍に近寄ろうとする姿は、とても悲しいです。

二人がこんなことになっているとは知らずに新選組屯所では、近藤、土方および幹部連中の前で、
事の次第を説明するおすみさんと八重。
おすみさんは、二人が駆け落ちしたのは、みんな新選組の厳しい掟のせいであり、
近藤、土方両名を尊敬していた佐々木さんが可哀想だ、あんまりだと強く訴えます。
神妙な顔つきで、黙って話を聞いている新選組幹部たち。
ひととおり聞いた後、初めて口を開く土方副長。

(土) 「すみさんといったな。」

(す) 「そうどす。」

(土) 「あんたの話、よくわかった。が、事実と違う。」  

(す) 「なんでどす? どうしてそんなことが言えんのどす。」

(土) 「俺は佐伯に、佐々木があぐりという娘とはっきり夫婦になるのなら、
    二人の仲は認めてやると話したはずだ。」

(す) 「そんな、ここへきて言い逃れは卑怯どす。」  
                 あー、佐伯のおかげで卑怯者呼ばわりされてしまいましたね、副長。

(土) 「言い逃れではない。それよりあんたの話だと佐々木とあぐりが心配だ。落ち合う場所は?」

(八) 「へぇ、うち案内しまひょ。」

(土) 「よしっ、そこへ行く。手を貸せっ!」 
                  そこで土方さん、すっくと立ち上がり、障子を開けるのですが、
                  ここがまたカッコイイ~と思ってしまう私。
                  シリアスな場面で不謹慎とは思いつつ、すみません。
                  でもね、でも素敵に見えちゃうんですよねー、どうしてもね。

(近) 「俺も行こう。かわいい隊士達のことだ。」  局長の言葉に意外そうに振り向く土方さん。

(土) 「近藤さん、この間から佐々木が俺に話したがっていたのは、このことだったんだな。」 

頷く局長。

(近) 「お前が公務に忙しいのを見て、佐々木なりに遠慮していたんだろうな。」

(土) 「あの、馬鹿やろめっ!」  土方さんの言葉がとっても切ないです。

ほんとに本当に大馬鹿ですよ、佐々木愛次郎・・・。
                                                   つづく・・・

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