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おもに新選組について、他自分の好きな事、日々感じた事など気の赴くままに綴ります。

新選組始末記 第4話 5
第4話 「土砂降りの夜」5

翌、9月19日、芹沢の死が会津公用方に届けられます。
会津重役の田中、手代木両名と例の舟の中で会見する近藤さん、土方さん。

(田) 「芹沢が賊にのう、で、下手人は?」

(近) 「皆目わかりません。証拠らしき物も何一つございません。」

(田) 「うーん、芹沢を討ったとなれば、相当のてだれの者に違いないが
     今一度確かめるがのう、内部の者と思われる証拠は全くないか?」 

(近) 「ございません。昨夜は生憎の強い雨で、下手人の足跡一つ残ってはおりません。」

にっこりと一人納得したように頷く田中様。
「まあ、芹沢を失ったは痛いじゃろうがのう、近藤さん、
 これからはあんたが名実共に新選組の局長じゃ。存分にひとつ新選組を率いてもらいたい。」
「のう、今後は我々ものう、必要な武器、金子、惜しみなく出さしていただこう。」

お役人様は、調子がいいとしか言いようがありませんねぇ。 
会見中、始終渋い顔の近藤、土方両名でした。

その帰り道の2人の会話。

(近) 「壮士去って再び帰らずか。ふん、さすがは公用人だ、なかなか芝居が上手い。」

(土) 「ふん、何が心を許しているだ。会津藩に類が及ばねえかとそればかり心配していやがる。
     俺達が他人に責任を押し付けるかってんだ。多摩の壮士を見縊っちゃいけねぇよ。
     なあ、近藤さん。」

いいな、いいな、この土方さんのセリフ。すごく好きです、カッコイイよ~。

(近) 「ところで、トシ。新見と芹沢の後釜を埋めなければならん。
     お前、やるか?」

すぐに首を横に振る土方さん。

(土) 「俺の上に総長というのを作って、山南さんを充ててくれ。」

(近) 「山南を?」

(土) 「あの男は気位が高い。
     俺より一歩上の地位に就けることで折り合っていけるかどうか、試してみる。」

納得したように頷く局長。
土方さんのこの言葉、私は土方さんの本心だと信じます。
でも・・・それが裏目に出てしまうことになる事は、周知の事実なのですが・・・。

が、腕組みし、何事かを考えるような近藤さんの様子を見て、

(土) 「近藤さん、あんた、まさか芹沢殺ったことを?」

(近) 「あの男の持つ妙な力は買っていた。しかし、殺したことに後悔はしていない。」

この「殺したことに」と言うセリフが、なぜか妙に生々しく聞こえるのはなぜでしょう? 

(近) 「人間は、生まれながらにそれぞれの役割というものがある。
     芹沢は、ひょっとすると殺される役を振り当てられていたのかもしれんな。」

うわぁ、ちょっと考えさせられるようなセリフです。
なんか、なんかね。近藤さんの行く末を知っている後世の者からすると
何とも言えない複雑な思いがしませんか?
正直、あまり好きなセリフとは言えなくて・・・。辛くなるんですよ。

(土) 「近藤さん、あんたにも明日、大芝居が待ってる。上手くやってくれよ。」

(近) 「大芝居?」

(土) 「芹沢の葬式さ。嘘っていうのも、つく奴が信じりゃあ、本物になる。」

きゃっ、これはまたいい事(?)をおっしゃいます。副長さん。

そして、文久3年9月20日。
元新選組筆頭局長芹沢鴨、ならびに元新選組副長助勤平山五郎の葬儀が、
前川邸屯所の庭で、しめやかに執り行われました。

そんな中、八木邸には、庭に落ちていたかんざしと野菊を縁側にそっと置き、
手を合わす、おすみさんの姿が。 優しいなあ。 
お梅さん、良かったですね。あなたの為に静かに手を合わせてくれる人がいました。

さあ、会津藩の重役、新選組隊士の前で、弔辞を読む近藤局長。
その堂々たる風格といったら、ものすごいものがあります。
弔辞を読んでいる、ただそれだけの場面なのに引き込まれてしまう・・・。
恐るべし!平近藤。 

「新選組局長、近藤勇!」

最後に自分の名を読み上げたその時の鋭い眼光は、
並々ならぬ決意を秘めた男の心の内を表しているかのようでもありました。
弔辞を聞き終え、不敵な笑みを浮かべる土方さん。 
やっぱり辛そうな表情の沖田さん。
こうして、この3人の、いいえ、試衛館の仲間や新選組隊士全員の様々な思いを乗せ、
いよいよ、近藤勇を中心とした新たな新選組がその一歩を踏み出すのです。

そして、エンディングナレーション。(以下、抜粋)

    芹沢鴨、本名 木村継次。

    神道無念流の使い手で、水戸天狗党の志士あがりと伝えられているが、

    その真偽は、定かでない。

    かくして、新選組は名実共に近藤の手に帰したが、

    この時、隊士の数は、五十数名に増していた。



4話目にして、暗殺されてしまった芹沢さん。
出演はわずか4話にもかかわらず、この高松英郎さん演じる芹沢は、大変印象に残っていました。
私の記憶には、嫌な面しか残っていないかったのは事実ですが。
でも、今、改めて見ると、この芹沢も決して「悪」のみに描かれていたのではない、
ということがわかりました。
嫌な奴に変わりはありませんが、それでも後のお梅さんに対する優しさは、本物だった気がします。
そして、寂しい人だったのではないかとも。

芹沢暗殺のシーン。
清河暗殺シーンと同様、静かです。
唯一、聞こえているのは、降り続く雨の音。
とても凄惨な場面が、印象的な場面へと変化します。
そういえば、清河の時は、確か鈴の音が絶えず聞こえていましたっけ。
とても素敵な演出。
やっぱりこの作品は、最高傑作です。 

ただ一つ、ちょっと細かい所に突っ込みを入れれば、
なぜ、土方さんが芹沢暗殺に山南さんと永倉さんを加えなかったのか?
その説明が少しでもあれば良かったのになあ、と思いましたー。
この作品の流れでは、もし山南さんに声をかけたら、「寝込みを襲うなど、卑怯だ。」
なんて言い出しかねない気もします。
永倉さんについては、やはり芹沢と神道無念流の同門だからという理由でしょうか?
いずれにしても、説明がないので、視聴者とすれば試衛館の仲間なのになぜ?という思いが
残らないかなあ、と思ったわけでして。
何でも全員で相談して決める試衛館なのにねぇ。

ブログの記事は、やっと4話目ですが、TBSチャンネルの放送はと言うと、
とうとう来週の火曜日、8月5日に最終回を迎えることに。 
ああ~、遂に終わってしまう~。悲しいです。寂しいです。辛いですぅ~。
もちろん、録画はしています。でも、でも、放送もしていて欲しい~。
わがままな願いでしょうか?
あーん、TBSチャンネル様、どうか再放送のご検討を。
何卒、何卒、よろしくお願いしまーす。 
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新選組始末記 第4話 4
第4話 「土砂降りの夜」4

そろそろ寝ようと話している八木夫婦のもとに、ひとりお酒を貰いに来たのは沖田さん。
日頃飲まないのにどうして?と訝るご主人に
「今日は飲みたいんです、貰います。」と一言。

お酒を注いだ枡を持ち、静かに口に運ぶ時の沖田さんの目は、
まるで何かを決意したかのような、強い意志を感じさせる、そんな目でした。

そういえば、沖田さんが初めて人を斬ったのは、まだほんの数日前の事。
相手は、そう新見局長。 そして、今夜は・・・
飲まないお酒を口にすることで、気持ちを奮い立たせようとしたのでしょうか?

飲みたいと言いながら、一口飲んで咳き込み、背中をさするおまささんに
「大丈夫です、ご馳走様でした。」とだけ言って、差してきた傘も持たずに出て行きます。
「沖田はん、傘」 そんなおまささんの声にも振り向かずに。

新見を斬った時、「俺は同志を斬った」と、とても苦しんだ沖田さん。
既に立ち直っているとはいえ、あれほど苦しんだ人です。
任務とはいえ、また人を斬らなければならないと思った時、どう感じたのでしょう。
しかも、今度の相手もまた、今まで一緒にやってきた同志。

決して人を斬ることを喜んでいない、寧ろ斬ることに苦しんでいる、
そんな、この作品の沖田像が良く分かるシーンだったように思います。

それにしても、草刈沖田さんの目の綺麗なこと。
第1話でも思いましたが、とても素敵ですねぇ。美男ですねー。
特にこのお酒を飲むシーン、惚れ惚れしちゃいましたー。 
(あっ、土方さん、ごめんなさい。こう言っても、やっぱり私の最愛の人は土方さんですよー。)

変わって、玄沢に沖田さんの病状を教えてくれと激しく詰め寄るおすみさん。
沖田さんを心配する気持ちが、痛いほど伝わってきます。

「教えておくれやす。沖田はん、胸が悪いんどっしゃろ、よっぽど悪いのどすか?」

「わからん、たいしたこと無いやろ。」 気休めを言う玄沢。 

「沖田はんは、血を吐かはったんどすえ。うちをわざとお使いに出しといて・・・。
 なあ、お父はん、お願いどす。ほんまのこと教えておくれやす。」

「すみ、それより、あの若者にはもう会わんほうがええ。
 頼む。あの男のことは忘れてくれ。」

「・・・」  頭を下げて言う父親に驚いた様子のおすみさんでしたが、
      その表情は、とても悲しげでもありました。 

さて、場面は一転。 その日、文久3年9月18日の夜。
暗い画面、中央にだけ丸く青い光。
先ず映し出されたのは、静かに座す土方さん一人。

「諸君、これから決行することは、絶対に口外してはならぬ。金打(きんちょう)をしてくれ。」

土方さんの声の後、姿を現したのは近藤さん。
続いて、沖田、藤堂、井上、原田の姿。そうです、宴会の席で肩を触られたあのメンバー。
近藤さんを中心に時計回りに沖田、藤堂、井上、原田、土方と中央の青い光を囲むように
座した6人。
全員で刀を「カチン」と鳴らし、約束を守ることを誓い合います。

「こと決行時に邪魔者が入れば、構わぬ、斬れっ!」 局長の厳しい言葉を受け、いざ。

外は土砂降り。

どうも寝苦しいと、ちょうど部屋の障子を開けた八木夫婦の目に映ったのは、
庭を行く黒い人影。 誰?
「なんだ?」
「人が・・・あれは、土方はん。」 夜目が利くおまささんです。
画面は土方さんの姿だけ無い車座、土方さんの場所だけを照らすスポットライト。
うーん、なかなか憎い演出です。

雨の中、黒装束に身を包んだ5人。
障子の隙間から目を凝らす八木夫婦。
「あの人やらは?」
「土方さん、沖田さん、原田さん」
「あんたはんにもそう見えましたか?なんどっしゃろ。」
そう言いながら人の気配に部屋の奥に引っ込む2人、するとすぐに部屋の前を通る女の姿。
どうやら平間、平山が連れ込んだ芸妓の一人が厠へ行くところのよう。
と、すかさず捉える手。土方さんです。
「俺達に会った事を人に話せば殺す。」と言い含めて逃がしますが、
女が去った後、僅かに開いている障子に目をやる土方さんでした。

原田、藤堂両名は平山、平間が寝ている部屋から、他の3人は芹沢の部屋のから
そっと忍び込むと、決行の機会を伺うように芹沢とお梅さんの寝姿を見下ろします。
一方、ひとり部屋で待つ近藤局長。周りにはスポットライトが当たる五つの席。

再び場面は芹沢の部屋へと移り、そして、いよいよ・・・。
芹沢、お梅さんの上、藤堂さんが屏風を倒し被せると同時に突き刺さる土方、沖田、井上3人の刃。
吹き出る血しぶき・・・  
血まみれの手で刀を取ると屏風を押しのけ、「卑怯だぞっ、貴様らっ!」 叫ぶ芹沢。
飛び起きる平山、平間。
狭い部屋の中、死闘が繰り広げられるも、聞こえるのは激しい雨音と剣のかち合う音のみ。

血まみれになりながらも、必死に芹沢を庇い、芹沢の前に出るお梅さん。
芹沢に振り下ろされようとする沖田さんの剣に何かを叫びながら必死に食い止めようと
すがりつく姿は、とても悲しくて・・・。
そんなお梅さんを前にためらう沖田さん。
そこに「斬れっ!」と無常な土方さんの声。
今まで無音だっただけに耳に響きます。
ここで「こと決行時に邪魔者が入れば、構わぬ、斬れっ!」
と言った近藤局長の声も、私の頭の中には聞こえたような気がします。
その時、お梅さんに源さんの刃が振り下ろされ、彼女の最期の哀しいうめき声が・・・。
お梅さん、最後まで、本当に最後まで悲しい運命の女性だったと思わずにいられません。

そして、芹沢には沖田さんの一撃。
けれど、さすが天下に名を轟かせた芹沢先生。そう易々とは倒れません。
死力を尽くし抗戦、でも抵抗虚しく、最期は土方、沖田、井上の刃にトドメを刺されて・・・。
聞こえるのは、依然、ザーザーという雨の音だけ・・・。

ああ、芹沢先生。それにしても、ちょっと油断しすぎでしたよね。
近藤さんにあんな暴言を吐きながら、泥酔してしまうとは・・・。
平山、平間に「近藤達が俺を狙っている」と言ったのは、当の先生ご本人だったはず。
それなのに・・・近藤、土方を甘く見すぎたのが、一生の不覚でした。 
豪傑で知られた芹沢鴨も、この日、こうして命を落とす事となりました。

腕組みし、じっと待つ近藤さんに障子の外から 「落着しました。」
一言だけ伝え、立ち去る影。
腕組みを解く局長。 全てが終わった瞬間でした。

黒い影達が引き上げるのを確認し、起き上がった八木夫妻が、
恐る恐る芹沢の部屋の様子を見に行くと、
そこには・・・無残な2人の姿が・・・。腰を抜かさんばかりに驚く2人。
と、部屋からものすごい勢いで飛び出していく男と悲鳴を上げながら走り去る女。
平間と芸妓。平間はそのまま逃走し、以後の行方は分からないと言われています。
急ぎ近藤先生に知らせに走るご主人。
ちょうど前川邸屯所の前で、暢気に鼻歌を歌いながら宴会から戻ってきた永倉、山南両名に会うと、
「山南さん、永倉さん、芹沢先生が殺されました。」
驚くご両人、差していた傘をほっぽりだし、現場に駆けつけます。

さて、2人が検分しているところにやってきたのは、何食わぬ顔の近藤、土方のお二方。

(近) 「これは酷い。ご主人、平間はいませんでしたか?」
 
(八) 「それが・・・」    ご主人、困ってます、困ってます。かわいそう。

(土) 「ご主人、誰か怪しい者を見ましたか?」   牽制球? まあ、自然な質問ではありますけど。

(八) 「えっ、いいえ、別に・・・」     そりゃあ、この状況です、こう言うしかありませんよね。

(土) 「ほぉ~、そうですかぁ。」      うわぁ、なんて意味深な・・・

    「近藤さん、こりゃあ、賊だなあ。下手人はちょっとわからんぞ。」 
        
                 え、ええーっ、いくらなんでも結論が早すぎやしませんか? 副長。 

(近) 「うぅーん。」       わぁ、局長まで否定しない。不自然すぎですよー。 

顔を見合わせる八木夫妻。
そんな2人を明らかに意識しつつ、言葉を続ける土方さん。

(土) 「生前の行いはどうあれ、芹沢さんは新選組筆頭局長だ。
     近藤さん、明日は早速会津藩庁に届けた上、隊として盛大な葬式を行いましょう。」
 
さすが土方副長、そつがないですねぇ。 
 
そんな副長をジロリと見て、「そうしよう。」と頷く局長。    

(近) 「しかし、芹沢さんには気の毒な事であった。
     土方、芹沢さんと平山君の遺体を丁重に棺に納めろ。」  ひぇ~、局長もさすがだわあ。

近藤さんをじっと見据えたまま、「わかりました。」 と静かに答える土方さんでした。

この場面の、何とも言えない白々しさ。
それが、可笑しいような、悲しいような・・・。
でも、この場にいた山南さんと永倉さんは、絶対に「なんか変だぞ」と思ったと思うんです。
近藤さん、土方さんが来た後は、この2人の姿は全く映されないので、想像に過ぎませんけどね。

                                                     つづく・・・


新選組始末記 第4話 3
第4話 「土砂降りの夜」3

「おい、近藤っ! 会津からはまだかっ?」

芹沢の突然の問いに

「会津から? 何のことだ?」 と近藤さん。

すると芹沢は、何のことではない。今夜は守護職会津藩が新選組の労に報いる為の宴であるから、
守護職が直々に出向き「ご苦労」と言うのが筋であり、百歩譲っても、公用人が顔を出すのが礼儀だ。
それに会津藩は、我々を未だに食い詰め浪士だと思っているので、けしからん。
会津陣営を呼べ、などとまくし立てて大変。

そこで再びなだめに入る近藤さんですが、この2人の会話が思わぬ方向に進んでいくことに。

(近) 「あんたの言うことも分かるが、今夜は皆、気持ち良く飲んでいるのだ。
     その話は、また明日にしよう。」                
 
(芹) 「黙れっ! 俺は気持ち良くなど飲んではおらんっ。」
    「おい、近藤! 貴様、普段したり顔で偉そうな事ばかり言っているが
    やっている事はまるっきり会津の犬ではないかっ!
    何を言われてもシッポを振り続ける犬だっ!」

    「そこいくとこの芹沢は」

顔色が変わった近藤さん、堪りかねたように芹沢の言葉を遮ります。

(近) 「芹沢さん、ちょっと待ってくれ。 あんた、この近藤を犬だと?」

(芹) 「そうだ。よし、近藤。それでははっきり言ってやる。
     いつか、言おう言おうと思って今日まで我慢してきた事だ。」

(近) 「何のことだ?」

(芹) 「お前は、身分を心得ておらん。身の程を知らん。
     侍でもないお前が、多少の才覚で新選組局長にまでなりやがった。
     しかし、いい気になるな。俺とお前は、もともと格が違うのだ。」

(近) 「格が?」

(芹) 「そうだ、忘れたか? 今でこそ俺と格が同じような顔をしているが、
     お前が清河さんの浪士隊で、なぜ平隊士だったかを。
     この世の中には、ただ頭がいい、剣術が上手いというだけでは
     どうにもならんことがあるのだ。
     それが、格だ。貴様は、その埒を超え過ぎている。
     新選組局長などというのは、外には通用せん。
     隊内でも貴様を腹の中では馬鹿にしているものは、ごまんといる。」

さすがに立ち上がる試衛館の面々。
特に山南さんのすばやいこと。 
ちょっと意外ではありますが、永倉さんがさっと抑えます。
あれれー、そういえば、土方さんは? おーい、土方さ~ん。
土方さんもよくここまで言わせておくなあ、と思っていたのですが姿が見えない。

(芹) 「貴様が会津の犬だと言うのは、いたずらに権力にへつらい、己を殺し、
     ただ食えればそれでいいという、その精神の貧しさを言うのだ。
     殺されても己を貫く、それが武士たる者の心得だ。
     近藤っ! お前は、武士ではないっ!」

(近) 「それでは聞くが、芹沢さん。
     あんたが言う武士とは、あんたのような人間を言うのかっ?」

(芹) 「そうだ。真の武士というのは、俺のような男を言う。
     お前とは格が違う。こうして席を同じくして酒を飲めるだけでもありがたいと思えっ!」

(近) 「何っ!」

堪忍袋の緒が切れたとばかりに芹沢に飛びかかる勢いで立ち上がる近藤さんでしたが、
かろうじて感情を抑え、
「芹沢さん、あんたは酔っている。私に何か不満があるようだが、その話はまた、明日にでもしよう。」
と、大人の対応で去っていきます。

でもね、でも近藤先生。
「明日にでもしよう」なんて言いながら、実は、芹沢さんに明日はないんですよね。
先生の心は、既に決まっているんですものね。

(土) 「あ~あ、芹沢さん。こういう席は、偉い人がいつまでもいると皆が迷惑する。
     この席、外そうじゃありませんか。」

あらら、ここで姿が見えなかった土方副長、どこからともなくご登場。
なーんだ、ちゃんといたのですね。でも、よく我慢していましたねぇ。
ですが、副長のことだから芹沢に言わせるだけ言わせたのは、考えあってのことだったのかも?
なーんて気もします。

(芹) 「言われなくても、こんな所にいるもんか、帰るっ!平山、駕籠を呼べっ!」

(土) 「さあ、芹沢さんを送ろうか。」

(芹) 「俺を送る? 土方、雨の中で駕籠へぶっすり、などというのはご免だぞっ。」

こういうところなど、とっても鋭い芹沢先生なのに・・・
詰めが甘いと言いますか、その後の行動は、油断しすぎじゃなかったかと。

(土) 「あはは、悪い冗談は言わんで下さい。さあ。」  土方さんの笑顔が良いですねー。

近藤、土方、芹沢一派が去り、残った永倉さん達は、無礼講で夜を徹して飲もうと
再び宴会を始めます。
すると、座っている藤堂さんの肩にそっと置かれる手。
そしてその手は、井上さん、原田さん、沖田さんの肩にも。
いったい何? 誰? 
まあ、ここでは姿は見えないものの、誰の手であるかは分かるというものです。

さて、屯所に芹沢達が戻ってくると、八木夫婦と話をしていたお梅さんが出迎えます。
「あんな芹沢さんのどこがいいんだろう?」と言ったのは、八木さんのご主人。
確かに、確かにそうですよね。
ですが、お梅さんにとっては、あの時の芹沢の優しさが、何にも代えがたい大切なもの、
生きがいのすべてになったのではないかと思います。(あの時とは、第3話でのシーンですよー。)
お梅さんに支えられ部屋に戻った芹沢は、もうベロベロ。
せっかくお梅さんが、八木さんに頂いたお酒も飲まずに寝てしまう有様。
芹沢の為に注いだお酒を寂しそうに飲み干すお梅さんでした。
刻、一刻と近づく運命の時を思うと、そんなお梅さんが一層不憫に思われます。 

一方、屯所の前で駕籠を降りた近藤、土方両名。

「近藤さん」 

土方さんの呼びかけに近藤さんは、土方さんの顔も見ず、

「今夜は前川邸に泊まる。」 と、一言。 

(土) 「近藤さん」

(近) 「芹沢を斬る。」   近藤局長、やっと決心がつきましたね。
          
(土) 「分かっています。だが、近藤さんが直接手を下すのはまずい。
     段取りはもうできてる。すべて俺に任せて下さい。」

そんな土方さんに厳しい目をやる近藤さん。
静かに頷く副長をじっと見て、無言で屯所に入る局長でした。

とうとう芹沢を処断する決意をした近藤局長。
芹沢処断には、今ひとつ消極的でしたが、
さすがにこの日の芹沢には、我慢ならないものがあったのでしょう。
近藤さんの気持ちを変えてしまう暴言であった事は、間違いありません。

うーん、それにしても、さすが土方さん。
機転が利くといいますか、段取りのよさは天下一品!
近藤さんの気持ちが一番良く分かっているのは、やっぱり土方さんなのですね。
そして、やはり、あの手の主は土方さんだったという訳ですね。

こうしてお話は、いよいよ芹沢暗殺決行へと進んでいきます。
ですが・・・、ここから先は、また次回ということに。
どうか、どうかご了承くださいませ~。  



ああ~、やっと更新ができました~。
なんと前回の記事アップから3ヵ月も経ってしまいました。ごめんなさい。
更新しない間でも訪問して下さいました皆様、ありがとうございました。
記事を書かなくちゃ、書かなくちゃと思いつつ、月日が過ぎてしまいまして・・・。
この間、いろいろあったことも確かですが、ちょっとサボり過ぎました~。
それにサボっている間に「始末記」の放送は、いつの間にか残すところあと2話に。
ひぇぇぇ~、放送が終わっちゃうよー。 
私の記事は、まだ第4話目だというのに・・・ あーん、26話まで程遠い~。
でも、でも、頑張ります~。
これからもブログは続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。 
(更新は、カメさんかもしれませんけど~。)
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