FC2ブログ
おもに新選組について、他自分の好きな事、日々感じた事など気の赴くままに綴ります。

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

TV版「犬神家の一族」
1977年版『新選組始末記』(TBS)で土方さんを演じた古谷一行さんは、その同じ年、
同じTBSの『横溝正史シリーズ』では、金田一耕助を演じておりました。
こちらの放送は、確か土曜日の夜10時から。

土方さんと金田一さん、同時期に全く違うキャラを演じるのは、
役者さんにとってはどんな感じだったのでしょうか?
見ている私としては、もちろん全く別人として捉えていていました。
一行さんは、始末記では土方さん、横溝シリーズでは金田一さんでしかありえませんでした。
やっぱり、上手な役者さんなのだと思います。

このTVシリーズが始まる前年、1976年の市川崑監督、石坂浩二さん主演の映画
「犬神家の一族」が、金田一ブームの火付け役。
その人気はものすごいものでしたよねー。
映画公開前にはTVでCMが、これでもかというくらい流れていました。
確か、 「金田一さん、また事件ですよ。」 そんなコピーが流れていたと思います。
初めてそのCMを見た時、横溝正史の本を読んだことがなかった私は、
「金田一さんって誰?、また事件って、何?いつの?どんな事件?」って、
不思議に思ったものでした。
それが映画の宣伝とはわからなかったんですよね。
我ながら、可愛い中学生でありました。

CMの影響か、見てみたくて映画館に足を運びました。
うー、良かったですよ~。
なんか、こうなんとも言えないあの独特の雰囲気が好きでしたねー。
湖からニョキっとでた足が、やけに白く寒そうに感じたものです。
当時、すごいインパクトがありました。

そして、テーマ曲がまた素敵で、その曲が大野雄二さん「愛のバラード」 だと知ったのは、
ずーっと後になってのことでした。(実は、つい最近のことなんです。
この曲、耳について離れませんでしたねぇ。名曲です。
すぐにレコードを買いました。今もちゃんと持っています。



2006年に市川昆監督が石坂さんでリメイクした「犬神家~」でも、同じ曲が使われていたので
本当にホッとしたというか、嬉しかったです。
やっぱり、「犬神家~」といったら、この曲しかありませんよぉ。絶対に外せません。
(2006年版映画は、TVで見たのですが、これは・・・。ノーコメントと致します。
 
そして、映画公開の翌年にはTVでも金田一さんが見られることになったわけです。
映画で石坂浩二さんが演じた金田一さんをTVでは古谷さんが演じることで始まったTVシリーズ。
こちらも空前の大ヒットとなりました。

そのTVシリーズ第一作目の「犬神家の一族」が、来月4月13日にCSのTBSチャンネル
放送されるそうです。

「新選組始末記」が放送されている今、この同時期に「横溝正史シリーズ」も一緒に見られるとは・・・
30年前と同じ状況で、同時に違う人物を演じる一行さんが見られるというわけですね。
この「横溝正史シリーズ」は、数年前にどこかのCSチャンネルで全話放送されていたと思います。
今回このTBSチャンネルでは「犬神家~」だけの放送のようですが、
できれば全シリーズ見せていただきたいものです。
茶木みやこさんが歌う主題歌も独特で、妙~に番組にマッチしていました。
このレコードも買いましたねぇ。ああ、懐かしい~。



私は一行さんが大好きですが「金田一さんは石坂、古谷どっちがいい?」と聞かれても
この件に関しては、「どっちも好き」としか答えられません。
石坂さんも古谷さんも、どちらもそれなりの個性があって素敵ですから。
映画は石坂さん、TVは一行さん、それぞれピッタリ。

ちなみに映画版もTVシリーズも現在までの単発ドラマ等も映像の横溝作品はすべて見てきました。
あっ、1976年以降のものだけですけど。
高校生頃には、金田一さんが登場する本はだいたい読んだつもりです。
ほんと好きでしたね、横溝作品。
けど、その中で一番と思っている作品は、映像では映画の「悪魔の手毬唄」
映画「犬神家~」も傑作ですが、私の一押しはなんと言ってもこれ。
犬神家に続き、翌年の1977年に公開された角川映画、市川監督二作目の作品です。
これを凌ぐものはないのでは?と今でも思っています。



本では「八つ墓村」。こちらの映像はことごとく・・・残念な結果なんですが、原作は最高に面白いです。
あの長編をそのまま映像化するのは、難しいものがあるのでしょうかね?

始末記での厳しい顔の一行さんと、金田一さんでのちょっとぽあ~んとした一行さん、
どちらも素敵なので、TBSチャンネルをご視聴できる方は、是非ご覧になってみて下さい。

とりあえず、放送時間をお知らせします。

 初回 :4/13(日)12:00~16:10 [5話一挙放送]
  (再) :4/28(月) 5:50~10:00 [5話一挙放送]


一挙放送は辛いものがありますが、録画して改めて見てみようかと思っています。

ところで、余談ですが、TBSチャンネルHPでのこの番組紹介ページで説明文に添えられた写真、
黒澤年男さんと真野響子さんと一行さんが写っている写真ですが、
これは犬神家のものではなく、このシリーズの「三つ首塔」の写真なんですよねぇ・・・。
TBSチャンネルさん、いったいどうしてでしょう?



去る2月13日、一大金田一ブームを巻き起こしたその市川崑監督がお亡くなりになりました。
私を金田一さんにめぐり合わせてくれた市川監督。
横溝ワールドと市川ワールドの融合は、私にたくさんの楽しみを与えて下さいました。
享年92歳、心からご冥福をお祈り致します。 
合掌。




スポンサーサイト

桃色たんぽぽが~
こちらでは今、桜が満開。
今日の午前中はお天気も良く、絶好のお花見日和となりました。
でも、夕方になったら冷たくなってきたので、夜桜見物はちょっと寒いかも。
この季節、「花冷え」という言葉もあるように、結構寒かったりしますよね。

外は桜満開、春爛漫ですが、我家の庭では・・・
皆さん、覚えておいででしょうか?
     『桃色たんぽぽ』
以前にご紹介したことがあるピンクのたんぽぽのことを。

ほんとうならば、今頃はピンクの可憐な花を咲かせて、
桜同様、私の心を和ませてくれているはずだったのに・・・
なんと、残念な事に花を咲かせるまでには育たなかったのです~。
秋蒔きしたのですが、ちょっこと芽が出たには出ましたが、
その後、なぜか枯れてしまったのでしたー。 

ああ・・・。
桃色のタンポポ、ぜひ見てみたかったですねぇ。
また種を買ってみようかな。

そういえば、今年はまだ普通の黄色いたんぽぽにもお目にかかっていません。
私が気がつかないだけかな?
皆さんのお住まいの所ではいかがでしょう?
蒲公英、たくさん咲いているでしょうか?


新選組始末記 第3話 4
第3話 「粛清はじまる」4

どうやら幹部の会合から戻って来たところの近藤、土方両名。
今夜の会合にも新見は来なかったとのことで、怒っている様子。
しばらく静観していた近藤さんも、さすがに堪忍袋の緒が切れたのでしょう。
2人で新見をどうするかの話になります。

「隊士達への示しがつかない、もうこれ以上は放ってはおけぬな。」

やっと重い腰をあげた近藤さんの言葉が嬉しかったのか、
その言葉を待っていた、と言わんばかりに笑いをかみ殺したような表情で

「そうです、放ってはおけない。どうします、近藤さん?」

と土方さん。 これは、わざと聞いているとしか思えませんよー。

ところが、近藤さんからは意外な答えが。

「隊から除くか。」

「どう除くんです?」

「自分から去らせよう。」    え?えーっ?そんなことどうやって?
                   局中法度がある以上、できないのでは?近藤さん。

「あまいっ!近藤さん。」    そりゃそうですよね、土方さん。

「なに?」

「新見はもう既に新選組を脱走している。」   でも、これはちょっと乱暴では?

「脱走?」

「確かに奴は隊にはいる。しかし、いずれ折を見て新選組を離れ、攘夷派に走る計画を立てている。
 奴はもともとそういう志の男だ。俺が新見を始末したい一番の理由はそれだ。」

それは自分も知っているが、それを新見が認めなかったら?と問う近藤さんに
新見には応える代物だ、といつか芹沢から取り上げた書付を取り出す土方さん。
そして、おそらく会津の真意も同じだから、新見を手始めに芹沢一味を除こうと説得します。
ですが、なかなか首を縦にしない局長。

「近藤さん、芹沢一派を始末しなければ、新選組は会津から見放されてしまう。
 また、昔の食い詰め浪士に戻るんですか?あんたはもう、試衛館の館長ではない。
 今は多くの隊士について責任を持たなければならない新選組の局長だ。」

この言葉にやっとその気になり、自分と沖田さんで行くと言う土方さんに

「言うまでもないが、すべての責任は俺が取る。行けっ!」と命じる局長でした。

「はっ!」 返事をした時の土方さんの嬉しそうな顔といったら・・・。正直すぎますよ、もう。

場面は変わり、「山緒」の一室。芸者を静かに去らせる沖田さん。
対座する新見局長と土方副長。その間には、例の書付。

「俺に腹を切れだと? 訳を言え、訳を。」

局中法度を挙げ、理由を挙げる副長。
が、話にならんという様子で、立ち上がり部屋を出ようとする新見を
すかさず、刀を手に片膝立ちで阻止する沖田さん。

「何のまねだ?どけっ!沖田ーっ、貴様、局長に楯突く気かっ?どけぇー。」
なおも行こうとする新見に沖田さんは今度は刀に手をかけ、今にも抜かんとする体勢。

「どけと申しておる!」怒鳴る新見。 が、一歩もひかない2人。

「本気だな、貴様ら本気で俺に腹を切らせようってんだな。」

「誰が冗談だと言った? 新選組にいて、時が来たら攘夷派に寝返る気だ。
 貴様、その計画を進めている筈だ。それが脱走でなくて何だっ!」

「この黒ぎつねめっ!謀ったなっ!」 膳を蹴飛ばし、座りなおす新見。

黒ぎつねとは・・・新見さんも言いますねぇ。
けど、土方さんが何を謀ったのかしら? 事実を述べただけでは?

「そうか、先ずはこの俺で、次は芹沢さんかぁ?」  さすがに鋭い新見局長。

「読めたぞ、これは策謀だ」   今読めても遅いけど、ただ策謀ではないと思いますが?

「新見さん、あんたも新選組の局長だろっ。局長らしく最期ぐらい潔くしたらどうだ?
 その書付を俺に渡すように、芹沢さんもあんたを見放している。
 腹を切らなければ、私があんたを斬らなければならん。」  

その言葉に覚悟を決めたらしい新見局長。  

「よぉーしっ!立派に切ってやる。
 このまま幕府の犬と化した新選組にいるより、腹掻っ切って冥府に急いだ方が、
 清河さんが喜ぶわ。」

自棄になってはいけないのに~。 でも、ここまで来たら、どうすることもできないかもしれません。

「介錯します」との沖田さんの申し出を 「いら~んっ!」と拒否。
そして、土方さんに最期の恨み言。 うーん、やっぱり潔くない。

「土方、貴様は悪党だと思っていたが、これ程冷たい男とは思わなかったぞ。
 冥府から恨みつづけてやるっ!」
「くそぉ~っ」と叫び、腹に刀を突き刺す新見。
その瞬間、眉一つ動かさない土方さんの顔を青いライトが照らして・・・

聞こえるのは新見のうめき声、映し出されるのはひどく辛そうな、でも目は逸らしていない
沖田さんの顔。
続いて、再び冷たい顔の土方さん、対照的な沖田さんの表情。
ここで初めて苦痛に悶える新見の姿。
あまりの苦しさに自らの首を掻っ切ろうとした時・・・その手を止める手。
そして、耳元で悪魔の囁き(?)が・・・。

「腹を切れ、腹だ。」 冷静な静かな声。
 
「くっそぉー」苦しみながらも土方さんを撥ね退ける新見。

土方さんの無表情の後ろに沖田さんの辛さの滲む顔が映された後、
次には沖田さんの顔だけが浮かび上がり・・・
なおも、苦しみ続けている新見の姿に、もう限界とばかりに立ち上がり、
刀を抜く沖田さん。
そして、とうとう振り下ろされる刃・・・。
「そうじ~っ!」土方さんの絶叫と
返り血を浴びながら、完全に我を忘れてしまったかのような目の沖田さんの顔が・・・。

こうしてこの日、新選組局長、新見錦は、壮絶な最期を遂げました。

この新見切腹のシーンは、本当に壮絶極まりないものでした。
よくまあ、こんなシーンが撮れたものと思います。
新見役の睦五郎さん、凄かったです。
本当に痛そうで、苦しそうで、それがジンジン伝わってきました。

庭に佇む近藤さんのもとに、すべてを終え戻ってきた副長。

「近藤さん、もう後へは引けないぞ。次は芹沢だ。」 血のついたダンダラの羽織を見せます。

「総司はどうした?」

「苦しんでる。初めて人を斬ったんだ。」 

またも場面は変わり、川で一人、手についた血を必死に洗う沖田さん。
そこへ、なぜかおすみさんが。

「沖田はん、お酒を飲みすぎはたんどっしゃろ? 身体に毒どすえ。」

おすみさん、そんな、のん気なことではないんです。

背中を擦ろうとするおすみさんに
「寄るなっ!俺に触るなっ!」と、いつになく怖い沖田さん。
驚くおすみさんに更に
「俺は人を斬ってる、同志を殺した、同志を殺した触るなっ!」と続けますが、
言い終わるとひどく咳き込んでしまいます。

驚きながらも、触るなと言われながらも、咳き込む沖田さんの背中を擦るおすみさん。
が、ものすごい形相で振り向き、
「俺は同志を斬ったーっ!」
沖田さんの辛さ、苦しさが全身から伝わるようでした。

沖田さんの叫びのあと、間髪いれず映し出されるのは、閃光まぶしい一振りの剣。
キッとした表情で、その刀を目の位置に水平に掲げ、鞘にゆっくりと収めていく近藤さん、
後ろには腕組みして座す土方さんの姿。
そんなキーンと張り詰めた空気漂うラスト、それがまた素晴らしかったです。

そして、流れるナレーション。
 
  近藤、土方が決意する、鉄の掟。

  それは、新選組の存続をかけた内部粛清の嵐が吹き荒れる兆をみせていた。

  文久3年9月、

  おりから、京の残暑も和らぎ始める頃であった。
 

最後まで、本当に最後まで、深く重い内容の回でした。
僅か50分足らずの時間で、よくこれだけの内容をよくまとめられると思うくらい
たくさんのエピソードが詰まっています。
でも、どれもが少しも急ぎ足を感じさせず、見ていて全く不満を感じません。
脚本、演出、そして演技、その三拍子が揃っての素晴らしさだと思います。

内容盛りだくさんというわけで、私の紹介もすごく長くなってしまいましたー。
私の文章で、どこまでお伝えできたか分かりませんが、この第3話、圧巻です。



新選組始末記 第3話 3
第3話 「粛清はじまる」3

試衛館出身幹部達が集まった部屋。
近藤さんは、どうやら皆に会津本陣での話をした様子。

「田中さんの話というのは、今言った通りだ。ここ限りでと言われたが、お前達だけには話しておく。」

こういうところが、団結力の強さに結びつくのかなと改めて思います。
ですが、それと同時にそうとも限らないとも思えました。
矛盾しているようですが、以降の土方さんと山南さんのやり取りが、それを物語る気も。
人が複数集まれば、違った意見が出てくるのは当たり前かもしれません。
一致団結というのは、なかなか難しいものがあるようです。

近藤さんの上のセリフのあと、すぐに続けた土方さんの言葉から2人は言い合い(?)になります。

(土) 「近藤さん、今の話で新選組の進む道の輪郭が段々はっきりしてきた。
     道の果てが、暗いのか明るいのか、今はどうでもいい。
     兎に角、一筋に歩むだけだ。」

(山) 「私には、異論がある。」

珍しく口を開く山南さんを土方さんがジロリ。

(山) 「そのような危ない仕事をさせられながらも、新選組の身分は依然として同志扱いだ。
     これは、長州藩が後ろ楯する同志を我々同志の手によって取り締まらせようとする
     幕府の狡猾な手段だっ、同志同士憎み合って何になる。
     なあ、近藤さん。我々新選組は、これ以上志士狩りに深入りしない方がいい。
      これは、政治の問題だ。」

(土) 「政治を離れた暮らしが、今の京にあるのかっ!」

    「山南さん、あんたの胸の底にはまだ、攘夷派と同じ考えがあるから、そういう事を言うんだろ。
     本当はあんた、天皇に従って大和へ行きたいんじゃないのかっ!」

(山) 「土方君、私の本心がどうして君にわかるんだっ!したり顔の詮索はやめてくれっ!」

日頃おとなしい山南さんが声を荒げると、負けじと土方さんも。

(土) 「そうかっ!、それならなぜ、そんなに剥きになるっ!」

「2人とも、もう、やめろっ!」 ここで堪らず近藤さん、止めに入ります。

しばらく睨み合ったままの2人。

(近) 「ここで、皆にはっきりと言っておく。
     新選組は、幕府にも天皇にも忠誠を尽くす。その為に京都の治安を守るのだ。
     我々は、幕府の犬ではないっ!誇りを持って市中取締りの任にあたる。
     大事の時だ、しっかり腹を括ってくれっ!」

局長がこれからの仕事を指示し、席を立つ皆。山南さんも怒ったように部屋を出て行きます。
続いて席を立つ土方さん。
その時、「土方っ!」といつになく強い口調で呼び止める近藤さん。
でも、すぐにいつもの口調に戻り、

「トシぃ~、同じ試衛館同士なのにお前、どうして山南にだけ強く当たるのだ?」

「近藤さん、あんたを局長に推した時に、俺は言った筈だ。
 俺達は最後まであんたを御輿の様に担ぎ貫くと。」

「それが?」

「担ぎ手の中でも始末しなければならない奴を考えています。
 一人は、まるっきり担がず、酒ばっかり食らって外をほっつき歩いている奴。」

「芹沢達のことか」

「芹沢めっ、局中法度を壁に貼った紙などとぬかしやがって。いずれ思い知る時が来る。」

そして、以前芹沢から受け取った書付を懐から取り出して見る土方さん。
きっと土方さんには何か考えがあるのでしょうね。
でもね、ねっ、芹沢のあの言葉、決して土方さんは忘れてはいなかったでしょう。

ただ、次の発言には正直、ちょっとびっくり。
こんな会話があったのですね、まったく記憶にありませんでした。

「もう一人は、担いだふりはしているが、肩に全然力を入れていない奴だ。」

「トシっ!お前、まさか山南を?」

「私の闘争を許さず。トシっ、山南との争いは絶対に許さん。
 いいか、この事しっかり肝に銘じておけ、いいなっ!」

こう言われる間、近藤さんの顔をじっと見つめるだけで、ずっと無言の土方さんでした。
ですから、土方さんが山南さんを本当はどうしたいと思っているのか、
その真意は、この場面では分かりません。

でも、芹沢と同じように始末したいと考えているとは、私には到底思えないです。
それは、私が単に土方贔屓だから、という見方もあるかもしれません。
けれど、もしそうであるなら、その後の土方さんの山南さんへの接し方も、
そして、何よりも私の脳裏から30年間離れない、あの山南さんが脱走した回での土方さんの姿・・・
あの姿を説明することは、絶対にできません。
同じ「始末」という言葉でも、山南さんに対しては違う意味だと私は解釈しています。

一方、祇園「山緒」では、何やら真剣な面持ちで芹沢に話をしている新見。
このままでは、幕府の犬になってしまう、攘夷の志はどこへ行った?
新選組を抜け、江戸を発った時の初心にもどろう、と必死に説得します。
ですが、芹沢の口からは意外な言葉が。

「新選組を抜ける? ふん、局中法度。ひとつ、局を脱するを許さず、新見君、脱走は切腹だぞ。」

あれ?芹沢さん、あんな壁に貼った紙で隊は取り締まれない、と言ったのはあなた自身なのに・・・
そんなあなたが、こんな事を言うのですか?
本心はどこ?
土方さんは、あなたのあの時のあの言葉、忘れていないと言うのに。
けれど、新見にこんなことを言うところを見ると
芹沢局長は、結構、新選組が気に入っているのかもしれません。
組を抜けるなど、本当に全く考えていない様子でした。

(新) 「あんな子供だましの法度など、誰が守る。あれは大仰な土方の作文だ。
     芹沢さん、頼む。真剣に俺の話を聞いてくれ。
     江戸に戻った浪士隊も新徴組となって、やはり幕府の犬だ。
     清河さんの遺志は、俺達しか継ぐ者はいないんだっ!」
 
(芹) 「新見君、悪いが疲れた。失敬するよ。」

新見の言葉に答えようともせず、帰ろうとする芹沢に
なおも「酒と女で志まで崩れてしまったのか?」と食い下がる新見。

「難しいこと言うなっ!頭が痛くなる。」 さっさと行ってしまう芹沢。

話は、もの別れ。
2人の間に完全に亀裂が入った瞬間ではなかったでしょうか。
自棄酒をあおり、ちょうど来た芸者を憂さ晴らすように押し倒す新見でした。

片や、お梅さんの待つ部屋に一人静かに戻った芹沢は、
お梅さんのすぐに床をとると言う言葉も聞かず、無言で畳にゴロンとなります。
そんな姿を見たお梅さん、芹沢にまた謝ります。

「男はんは、外へ出ると毎日、毎日、辛いこと多すのやなあ。
 そこいくと、うちは難しい事はわからへんし・・・
 先生、ほんまに申し訳ないと思ってます。堪忍しておくれやす。」

この人、いつも謝ってばかりです。
ずっと他人に遠慮して生きてきたからでしょうか?

そんなお梅さんに

「男にとって女とはなぁ、いて欲しい時にいてくれればそれで良いんだ。
 難しい事なんぞわからなくたっていい。」

目を閉じたまま話す芹沢。
それでも、うちはそんな女じゃないとあくまでも謙虚なお梅さんですが、
さらに芹沢の言葉が続きます。

「そんな女かどうかを決めるのは、こっちだ。
 お梅、お前は、俺がいて欲しい時に必ずいてくれる女だ。」

うーん、芹沢先生、たまには良いこと言ってくれるじゃないですか。
言い方を変えれば、お前は俺に必要な女だと言っているようなものですよね。

いつもは控えめなお梅さんが、この時はあまりの嬉しさからか、自ら芹沢に抱きつきます。

「先生、初めてどす~。うち、男はんからそんなん言われたん初めてどす。
 うち、ここに置いてもろうて良かった。ほんまに良かったわぁ~。」

今までに、こんなに幸せそうな彼女の顔を見たことありません。
この時、お梅さんは、ずっとこの人について行こうと決意したのではないでしょうか。
そんな気がします。

この日の未明、正確には文久3年8月18日の午前4時。
大砲の音が鳴り響き、新選組も蛤御門に出陣。
この時の功績により町には高札が立ち、新選組は公然と京の治安の責務を与えられます。

さて、物語はいよいよクライマックスへ。
いつもながら長引かせてすみませんが、続きは次回で。


新選組始末記 第3話 2
第3話 「粛清はじまる」 2

芹沢が去った後すぐ、不逞浪士を追う原田さんと数名の隊士達が通りかかります。
そこには怪我をした隊士も。
 
 (近)「怪我をしているな、早く屯所に連れて行って手当てをしてやれ。
    明日は早朝から将軍を警護して大坂へ出動する。頼むぞ。」

優しいですねー、近藤局長。
けど、もっと優しいのは沖田さん。

怪我をした隊士達が戻ってくると
屯所の前には、4人の子供達と無邪気にけんけんぱをして遊んでいる沖田さんの姿。

「どうした?」

「足にちょっとした怪我です。たいした事ありません。」

逃げる不逞浪士を追って三条大橋の欄干からいきなり鴨川へ飛び降り、
浅瀬の石の角で切ったのだとか。

「士道不覚悟です。大丈夫ですから、このまま巡察を続けさせて下さい。」

うわぁ~、すごい心意気。隊士の鑑だわぁ。 

「いやぁ、これはひどいなぁ。膿むといけない。巡察は私が代わろう。
 そこに医者がいるから、雨戸に乗せて連れて来てくれ。」 優しい、優しいよ~。

確かに右足の甲が血だらけでひどそう。
でも、でも三条大橋から川に飛び降りたって、あの橋の上からでしょう?
ひぇ~、よくそんな怪我で済んだものです。
と思った事はさておき、
沖田さんの言う医者というのは、おすみさんの父親、玄沢のことでした。

「断る!たとえ殺されても新選組などは診ないっ!」

「私はー、医は人術だと・・・コホ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ。」 

言葉の途中、急に咳き込む沖田さん。
その咳にいぶかしげに顔をあげ、沖田さんを見る玄沢。

「・・・人術だと教わりました。医者が患者を選んではいけないんじゃないでしょうか?」

「生意気な事を言うなっ!わしがぁ、浪士嫌いな事は知ってるはずだ。よそへ行きなさいっ。」

そこへ怪我をした隊士が到着。
それでも、沖田さんとおすみさんが必死に頼んでも、「嫌や!」と頑として診ようとしない玄沢。
浪士を新選組を頭から毛嫌いしている相当な頑固親父です。
ただ、そこでまた咳き込む沖田さんに、玄沢もまた少し困惑したような反応をします。
何も予備知識がなく見ている人は、きっと「えっ?いったい何?何なの?」と思うと思いますよー。

父にかまわず必死に手当てするおすみさんの姿に、やさしい微笑みを浮かべ
「ありがとう」
と言う沖田さん、いいなぁ。 

「俺は巡察に回るから、後は頼む。」

「沖田ぁーとか、いったな。」立ち去ろうとする沖田さんを玄沢が呼び止めます。

「そうです。」

「おい、すみ。そんな手当てではダメだ。わしがやる。」やっと診る気になる玄沢。

「あんたぁ、近所の子供達がみんな親しんでるそうだな。
 子供に愛される人間に悪い者はおらん。
 だがなぁ、あんたぁ、一度わしにゆっくりその身体を診せんか?」

「なぜですか?」 周りには心配顔の隊士達。 本当になぜ?

「ああ?」すぐに答えない医者。ちょっとただならぬ雰囲気が漂います。 

その空気を一掃するように「ハァ、私なら大丈夫です。後はよろしくお願いします。」
そう言って立ち去る沖田さん。
でも、おすみさんは心穏やかではありません。
どこが悪いのか?と問いただす娘に
「悪い風邪をひいておる。あーの咳はな。」と答える玄沢でしたが・・・。
ただの風邪などではないことは、誰の目にも明らか。
沖田さんが何か病を抱えていることが、はっきり分かるシーンとなりました。

さて、文久3年6月9日、京を去る将軍家茂を警護して、新選組は大坂に下ります。
そして、家茂は6月14日には大坂を出発、海路江戸に向かうことに。
そこで役目を終えたからと芹沢達は、大坂で慰労会と称し、何人もの芸者を揚げての大宴会。
ところが、大坂きっての名妓といわれる小虎が、いくら待っても来ません。
当然、芹沢はご機嫌な斜め。 
その小虎を呼びに行った平間はといえば、小虎といる客に「僅かな時でいいから貸してくれ」と
必死に頼むものの、全く相手にしてもらえず。

挙句にその名物芸者に
「なぁ、あんたらご浪士は、お金さえ積めばどないにでもなると思ってはるかもしれませんけどなあ、
浪速芸者には浪速芸者の意地がおます。嫌や言うたら、嫌やねん。
たとえ殺されても、行かしまへん。」
と啖呵をきられる始末。  けど、小虎さーん、これはちょとまずいですよぉ~。 

「貴様~っ、芸者のくせに~。」

「なぁ~んや、野暮天浪士。」  ああ~、これはもう致命的、こんなこと言ったら後が・・・。

それにしても、平間ときたら、随分と甘く見られたものですねぇ。
けど、「今の言葉、そのまま芹沢局長に申し伝える。どうなっても知らんぞ。」と捨て台詞。

案の定、怒り心頭、膳をひっくり返す芹沢。

「黙れっ!この芹沢を野暮天浪士とは何ごとだっ!その女をここに連れて来い、成敗するっ!」

「平間っ、店の主人も呼んで来い、女ともども成敗するっ!」

少し困惑気味の平間が立ち上がろうとすると、
「女は俺が連れてくる。」となぜか新見が席を立ちます。
おお~、ここでやっと今日の主役とも言うべき、新見さん登場です。

芹沢の怒りをよそに、いい感じの小虎と客の侍。
その部屋に無言で入るなり、二人を睨みつけ、女の腕を掴み引き寄せる新見。
新見は侍を無言で睨みつけたまま・・・侍は平間を相手の時とは打って変わり、
一言も発することも出来ず、なすすべもなく女を渡すしかありませんでした。

さあ、目の前に引き出された芸者に

「おんなっ、貴様、新選組の名を傷つけた。処罰するっ!」と芹沢。

「処罰? どうするのだ?」 意外そうに新見が問うと

「髪を切れ、坊主にするのだ。」

「なんだとぉ?」 何を馬鹿な事を言い出すのだ?とでも言いたげな新見。
でも、彼女を連れてきたのは新見自身なんですけどね。
芹沢の前に連れてきた時点で、何かされるだろうことはわかるでしょうに。
う~ん、新見局長の行動がよくわからない。
まあ、女を早く連れてくることで、いつまでもうるさい芹沢を早くおとなしくさせたかった、
ただそれだけだったのかもしれません。

一方、小虎は、芹沢の前でも強気で

「やめておくんなはれ、髪は女の命だっせ。まして、芸者のわてが髪を切られたら、
 殺されるのも同じことだっせ。」

などと言い放ちます。が、そんなこと言っても止める芹沢ではないです。

「殺されてもこの座敷には来ないと大口を叩いたのは誰だ。平山、平間、この女の髪を切れ!」

ほら、ほらね、芹沢局長を怒らせたら怖いのに~。でも、可哀想ですが、もう後の祭り。

命令されるも、流石に躊躇する二人でしたが、、局長の命に逆らうなどできるはずもなく、
嫌がる女を押さえつけ、とうとう髪を切ってしまいます。 
しかし、こうした馬鹿騒ぎの中、苦虫を噛み潰したような面持ちで一人、酒を飲む新見。
そんな新見に注がれる芹沢の冷たい視線・・・。
この場面、芹沢と新見の関係に何か変化が起こりつつある事を示しているようでした。

同じ頃、近藤さん達、試衛館の連中は、大坂の京屋に在りましたが、
芹沢達が芸者の髪を切った知らせは、既に届いており、
永倉さんが、このままではまずいからすぐに踏み込んで宴会を打ち切らせようと提案します。
近藤局長も女の髪を切るとは狂気の沙汰と反対はせず、みんなが立ち上がろうとした時、

「待て。」と土方さん。

「なぜだ?」土方さんを見る近藤さん。

「放っておいた方がいい。いずれ、局中法度が承知しなくなる。」

この一言で永倉さんの案はお流れ。 

場面は変わって、八木邸の一室。
芹沢の着物を繕うお梅さんのもとへ、おまさんがお茶とお菓子を運んできます。
迷惑かけてばかりと謝るお梅さんを逆に労うおまささんの優しいこと。  
ちょうどそこへ今度はおすみさんが、先日の足を怪我した隊士の薬を届けに 
八木さんと共にやって来ます。
が、本当の目的は沖田さんでしょう?とおまささんに茶化され、
薬を置いてすぐに恥ずかしそうに走り去ってしまいます。
そんなおすみさんのほほえましい姿に笑いあう3人。
けれど、笑いの後、寂しそうな憂いを秘めた顔のお梅さんが・・・
自分にも昔そんな純粋な時代があったと、思い出したのでしょうか?

それにしても、中村玉緒さん、すばらしいですね。
楚々としていながら、色気もあって、俗な言い方をすればイイ女です。
現在の2時間ドラマでのおばちゃんキャラやバラエティーなどでみせる
天然ボケキャラなどは、全く想像できませんねぇ。

ちょっと話はそれますが、私は女ですけど、女性の色気ってすごく大切だと思うほうなんです。
別に変な意味はないので誤解されませんよう、お願いしますが、
最近の女優さんとか女性歌手の人を見ても、なんというか、いい意味での艶を持った人が
いないなあと思います。
それが悪いとは言いませんが、女性が男性化しているというのか、さっぱりした感じが多い気が。
時代のニーズがそうなのかも知れませんね。
 (あっ、私が言う色気がある人というのは、たとえば叶姉妹のような人達のことではないので、
  念のため、お断りしておきますねー。あれは私の中では色気、艶とは言いませんから。)
 
さて、本題に戻りましょう。
場面は、またも会津本陣で重役と芹沢、近藤、土方の会見の席。
帝の大和行幸が、帝の本心ではなく、長州と一部急進派公家との策謀であり、
帝はあくまでも公武一把の考えであるので、それが分かった以上
会津は明日にでも非常の動きに出るかもしれない。
だからその時は、新選組も力を貸してくれと頼まれます。

この時、芹沢局長がまたもや、問題発言。

「力はいくらでもお貸ししよう。しかし、新選組を二階に上げて
梯子をはずすようなまねはしないでしょうな。」」

こんなふうに言われて、さすがの田中様もご立腹。
3人が退出する時、近藤さんだけを呼び止め、
新選組の評判が近頃悪いので自分に新選組を見限らせるな、
梯子をはずさせるようなまねはさせるな、と釘を刺します。 

ここで一つ、思ったことが。
この回での会津本陣でのシーン。
ここまで2度ありますが、会見に出向いたのは、2度とも芹沢、近藤、土方の3人です。
新見は局長でありながら、前の時に隊務を放りっぱなしであることがわかりましたから
不思議ではないですが、なぜか山南さんがいません。
土方さんと同じ副長職なのに、変ですよねぇ? なぜでしょう。
ちょっと細かい疑問だったかな?

一人遅れて戻った近藤局長は、試衛館を集めます。

というところで、続きは次回に。 

ところで、今日は、第10話が放送されましたが、
え~ん、来週の放送はお休みだなんて~。
せっかく、いよいよ池田屋斬り込みというところで、間が空くなんて・・・
3話連続なんですから、勘弁してよ~、と言ってもしかたないかぁ。
4月1日の放送を楽しみに待ちます。



新選組始末記 第3話
第3話 「粛清はじまる」

「おーい、大砲がないぞーっ、おーい、大砲がないぞーっ」
という原田さんの声で始まる第3話。
屯所は朝から大騒ぎ。

「副長っー、副長っー」
叫ぶ原田さんに部屋の戸を開け、「朝から何の騒ぎだ?」と尋ねる副長。
この時、カメラは部屋内部を映して、土方さんが右手で戸をバッと開けるところを
土方さんの背中から追います。

それがですね、それが、そのシーンがまたまたすごーく良いのです。
何が良いかって、土方さんの姿がね、歩いていく姿、着流し姿がね。
後姿なんですが、とっても、と~っても素敵なのです。 

ああ・・・もう、どうしましょう。

こんな何の変哲も無いシーンにもメロメロ。
土方さんの一場面、一場面にハートマークが飛び交ってしまいます。  
                      
うーん、これは我ながら、ちょっと重症かもという気が・・・。
けど、しかたありません。
誰がなんと言おうと素敵なんですもの。カッコいいんですもの。

大砲を持ち出したのは、もちろん芹沢達。
言うまでもなく、大和屋焼き討ちのためです。

鳴り響く一発の砲声。

「芹沢の馬鹿めっ!本当にうったっ!」 ( このセリフがなぜか好き!)
日頃冷静な近藤局長も、この時ばかりはそうもいかなかったご様子。

当の芹沢達は、やめさせようとする町人達を蹴散らし、
「ここの主は外国と通ずる大奸物だっー、持ち物はすべて新選組が焼き払う。うて、うてぇー。」
と大暴れ。
急ぎ駆けつけ、止めに入った近藤さん達と芹沢達が対峙。
ダンダラ羽織同士、ちょっと異様な感じです。

けれど、よくもまあ平隊士が刀を抜いて近藤局長に向かっていこうとするものですねぇ。
だって、いくら芹沢側についているとはいえ、普通はできないでしょう。
すっごい勇気だわぁ~。  

それはさておき、
「芹沢さん、何という無法な事をするのだ。あなたは新選組を何と考えているっ!」
いつになく怒りをあらわにする近藤さん。
これに対し、芹沢は、この大和屋は外国と交易して、巨万の暴利をむさぼる大罪人だから
天に代わって懲らしめてやると豪語。

そこで登場、土方さん。
「芹沢さんっ!あんた大和屋にいくら吹っ掛けたっ?」 ( このセリフもすごーく好き!)

いいな、いいなあ、やっぱり土方さん、視点が違いますねぇ。

「なにぃ~、貴様っ!筆頭局長に向かって無礼な事を言うと許さんぞっ!」

「局長なら、局長らしくして下さいっ!強請、乱暴、町人からの苦情が山と来ているっ!」

「会津が費用を出し渋るからだ、多少の強請はやむを得ん。」

さて、ここから、ここから。

「芹沢さんっ!、こんな事がいつまでも続けば、局中法度が許しませんぞっ!」

「局中法度ぉ~?ああ、あの壁に貼った紙かぁ、あんなもので隊が取り締まれれば、
 世の中こんな気楽なことは無いっ!うて、うてぇー。」

あらららら~、言っちゃいましたねー、芹沢局長。
知りませんよー、あなたは言ってはいけない事を言ってしまいましたよー。 
土方さんはね、絶対に絶対に許しませんよ、その言葉。
またまた教えてあげたいですねぇ・・・。

と、そこへ会津本陣から呼び出しとの連絡が。
将軍が急遽江戸に帰るとのこと。
会津重役の前には、近藤、芹沢、土方の3名。
近藤さんは、今将軍が京を去れば、京は長州と不逞浪士の思いのままになってしまうので、
今一度、守護職から将軍家に働きかけてほしいと重役達に懇願。
しかし、この3ヵ月で疲れきってしまった将軍をこれ以上引き止めることはできないという
守護職の胸の内を聞かされ、さすがに何も言えず、
明日は必ず将軍家を大坂まで無事に守ると約束し、本陣を後に・・・。

この時、芹沢のいつまでも新選組は浪士身分のままだという言葉をうけて
会津の重役達は、そのことについては検討中で、もう少し辛抱してくれと伝えますが、
近藤さんは、新選組は今のままの方が働きやすいと藩取立てについて辞退を申し出ます。

その帰り道、せっかく会津が召抱えの事を考えてくれているのをなぜ断るのかと問う芹沢に
人に頼らず、もう少し我々自身の力を試してみようと言う近藤さん。
しかし、それにはあなたが筆頭局長らしくしてもらわなければ困ると苦言も。
けれど、芹沢はカチンときたのか
「うるさいっ!俺は誰からも指図は受けん。」と立ち去ろうとします。

そこで、またまた土方さん。
芹沢を呼び止め、夕べから新見を見ないがどうしているか、と尋ねると、

「アイツはなぁ、これだよ。(小指を立てて) 祇園に居続けだ。」

そう言う芹沢に近藤さん、新見は最近、局長なのに隊の任務も放りっぱなしで、
隊士への示しもつかないから、あなたからよく言ってくれと依頼。
この時、芹沢局長、いつになく真面目な顔で面白いことを口にします。

「本音を言えば、俺も困っている。この頃アイツは俺の名を騙るので、強請られた商家や
 遊興費を踏み倒された料亭からの苦情はすべて俺のところへ来ている。」

「芹沢さん、今の話本当ですか?」 土方さんの問いに

「本当さ、これがその書付だ。」

そう言って袂から書付を取り出すのを、すかさず土方さんが取り上げ、チラっと目を通し
「これ、預かります。」とサッと自分の懐へ。
これに対して芹沢は、意外にも何も言わず、さっさと帰ってしまいます。

ああ、芹沢局長~、これが新見の命取りになるとは、考えもしなかったのでしょうかねぇ。
だって、渡した相手は誰であろう、土方さんなんですよ。
預かると言われた時に「何かある」と思ってもよさそうなものですが・・・

まあ、こんな小さなことは気にもかけない性格かもしれませんけど。
というか、この芹沢って怒るとその時は手がつけられなくらい大暴れもするけど、
長い間根にもったり、策略を考えたり、人の裏の裏を見るようなことはしないような・・・。
素直といえば素直。思いのまま、ありのまま生きてる。
だから、会津の重役達の前でも思ったままを口に出してしまう。
本音と建前が使い分けられない。(おそらく、建前なんて考えは無いのでは?)
すごく世渡り下手な気がします。
別に芹沢の肩を持つわけではありませんけどね。

あらら~、またもや長くなってますねー。
こんなに書いてきましたが、放送時間でいうとまだ9分経つか経たない位の所なんですよー。
どれだけ長くなるかわかりませんけど、よろしくお付き合い下さいませ~。
と言いつつ、すみません、例の如く続きは次回に。

新説『戦乱の日本史』と『ビジュアル 日本の歴史』
前にご紹介した『新説 戦乱の日本史』 第5号 
 「新撰組疾風録(1863~69年) 近藤勇・土方歳三
      新説 新撰組は、尊王攘夷集団だった?」 
2/26発売(小学館)
を購入しました。
                 08030818.IMGP1184~1

中は全35ページでカラー写真も多く、綺麗で見やすいです。

でもねぇ・・・うーん、書かれている内容が・・・
はっきり言って何が新説なのか、私にはわからない。

それに表紙にある「新撰組は、尊王攘夷集団だった?」についても
見出しにある訳でもなく、一切触れられていないのも変だなぁと。

ひととおり目を通しましたが、何をもって新説としているのか、
この本のテーマは何なのか、どうしても??????????
私の読みが浅いのかなぁ?
私の勘違いじゃないと思うんですけどね。
もし、どなたか読まれた方があったら、内容の解説、あるいは感想をお聞かせ下さいませ。

この雑誌の発売を知った時、ふとデアゴスティーニも気になって、
過去にはどんな雑誌が発売されていたか見てみようと思い立ち、検索してみました。
私が知らない新選組関連のものがないかなあと思って。
すると、ありました、ありました。

『ビジュアル 日本史の歴史』というシリーズの第41号
 「近代国家への道① 新選組見参!」 (2004年11月16日発行)

こんな雑誌があったなんて、全く知りませんでした。
2004年といえば、大河ドラマ「新選組!」が放映されていた年で
新選組関連の雑誌、書籍、グッズ、イベントが目白押しの年でしたね。
だからこそ、気がつかなかったのかしら?
なにはともあれ、持っていなかったので早速、お取り寄せ。

                 日本の歴史

全41ページ、異色なのが説明に漫画が多く使われていることでしょうか。
更に魅力といえば、魅力なんですが、
この雑誌には、特別綴じ込み付録「復刻史料コレクション」として
土方歳三書簡が付いています。
『~新選組鬼参謀の色男自慢~ 土方歳三書簡 小島鹿之助宛』
そうです、あの例の「報国の~」の句が書かれている手紙です。
縮小されて印刷されたものが、巻末にあります。

ただね、何もこの手紙を取り上げることもないのになぁ・・・と思ってしまう私。
確かに話題にできる手紙ではありますけどね。
それにこの題名もね、あまり好きではないです。
当の土方さんもまさかこの手紙が、後々の世まで伝わるなんて夢にも思わなかったでしょうね。

内容については、詳しく触れませんが、少しだけ言わせてもらうとすれば・・・
気になった見出しが2つ。

『狼たちの系譜-新選組メモワール~不逞の浪士集団から最強の処刑軍団へ』と

『ドキュメント池田屋事変~殺戮集団新選組、暗闇の激闘一時間』

ちょっと、ちょっと、ちょっと待ってよぉ~。(タッチの二人ではありませんよー)
不逞浪士、処刑軍団、殺戮集団って・・・。
ホント勘弁して欲しいと思ったのは私だけ?
当時の編集者の方の認識は、こんなものだったということでしょうか。
新選組を取り上げるならば、せめてもう少し気の利いた表現方法は無かったものかと。

それとP36に『新選組「3傑」の知られざる素顔』と題して
近藤、土方、沖田の3人が取り上げられているのですが、この土方さんの箇所は、
『冷徹な処刑人は女にモテる超美形』と題されていて、本文にはこんな一文も。

「~女にモテる遊び人だったが、反面、新選組では命令通りに斬殺を実行する「処刑人」として恐れられた」

ひぇ~っ、な、なんという表現をしてくれるのでしょう。
土方さんって遊び人?処刑人? 
アア・・・そう思う人には思えるかもしれませんが、なんか誤解を生むような表現はやめて欲しいなあって思いました。 お願いしますよ、ほんとに。
いちいちツッコミを入れるとキリがありませんから、この位にしておきます。
文句ばかり並べてしまった感もありますが、お断りするまでもなく、あくまでも個人的意見に過ぎませんので、お許し下さいませ。



新選組始末記 第2話 2
第2話 「狼たちの掟」2

お梅さんが掛取りに芹沢の元を訪れていた頃、近藤、土方両名は会津本陣にあって、
芹沢が大坂鴻池から200両をゆすり同様に奪った件で、叱責を受けていました。
会津藩の不名になるので、鴻池にはすぐに返済するように、
そして今後は、不足の事は藩に申し出るようにと。

でも、会津はなんで芹沢本人を呼ばないのでしょうね。
確かに芹沢は痛いところを鋭く突っ込んでくるし、言っても聞く耳を持たないのは明白で、
会津にとっては嫌~な相手である事は確かでしょうが。

田中様、近藤さんに「芹沢鴨の所業は、その方の責任でもある。」って。
そして「これ以上、会津藩に恥を塗る様な真似はせんで貰いたい!」ですって。
会津側もこれが一番言いたい事で、迷惑かけられて、お前がどうにかしろ!と言いたい気持ちも
わかる気はします。
確かに隊内部のことで、近藤さんも局長であるからには全く責任がないとは言いませんけど、
でもねぇ、総責任者である筆頭局長は芹沢自身なんだし、子供じゃないんだから、
やっぱり「本人に言いなさいよ、本人に~。」と思いましたよー。

その帰り道
「芹沢の奴、どこまで手を焼かす気だ。
 いくら俺達が気を配っても奴等が片っ端からぶち壊しやがる!」とカリカリ怒っている土方さんに
「しかしなあ、トシ。今日の会津藩の重役方を見ているとやはりお家大事の役人だなあと思うよ。」
「俺が初めて会津本陣に言った日に俺達十三人を浪士身分のまま預かると言った
あの田中さんの言葉を捉えて芹沢さんが、それは都合が悪くなった時に藩は知らん顔する為か
(ここです、ここ、芹沢の鋭いとこ)と言ったが、あの芹沢さんの気持ちがよくわかるのだ。」
と近藤さん。
二人の視点の違いがわかる会話かなとも思います。
それに芹沢に対し、呼び捨てと片やさん付けというのも面白いです。
二人の芹沢に対する気持ちの温度差が感じられます。

「近藤さん、芹沢に同情しちゃ困るな。」

「同情ではない。会津藩でさえああなのだから、
 新選組はいよいよ厳しく身を引き締めなければならん、と言っているのだ。」

「なあ、近藤さん、掟をつくろう。」

「掟?」

「ためにならない奴はどんどん斬るっ!」

ひぇ~っ、いくらなんでも土方さん、それはちょっと言いすぎでは?

「トシっ!」

「聞いて下さい。斬るには名分がいる。」

「新選組はもはや組織だ。裁きがなくては隊士は罰せぬ。裁くには掟がいる。」

と、そこへ乱れた姿のお梅さんが・・・
二人に合うと逃げるように走り去ります。

「近藤さん、まさか、芹沢が・・・」

うーん、さすが土方さんの勘は鋭い!

こうした会話の流れ、そして時勢の流れから、いよいよあの泣く子も黙る鉄の掟、
局中法度制定へと話は進みます。

試衛館幹部が集まった席、時勢の状況から「新選組の職務はいよいよ重い」との
近藤さんの言葉を受け、みんなの前で土方さんの掟制定案が展開されます。
かなりの長台詞、土方さんの独壇場といったところでしょうか。

「近藤さん、新選組が腹を括るには、やはり隊の掟を作らなければダメだ。」

「トシ、俺も隊則は必要だとは思っている。だが、お前のは邪魔者を殺す為のものだ。」

ひゃ~局長、気持ちはわかるけど、もう少し言い方ってものがあるでしょう?

「近藤さん、俺が言う掟は、隊士を縛るだけのものじゃない、俺達自身を厳しく縛るんだ。
 新選組の幹部を縛るんだ。京に残った十三人を縛るんですよ。
 近藤さん、新選組は俺達が創り出した新しい皮袋だ。
 中に入る酒も新しく作り直さなければダメだ。」

「そんなことはわかっている!」

「いや、わかっていない。俺の言う新しい酒とは、俺達自身が生まれ変わることです。
 本当の武士になること、侍になることです。
 近藤さん、新選組の幹部を決める時、俺は芹沢の主張する入れ札には反対した。
 なぜだかわかりますか。
 入れ札で局長や副長を選んでいたら俺達は幹部になれたどうかわからない。
 私の言う掟とは、我々自身が生まれ変わる為のものなんです。
 そうなって初めて、近藤さんは真の新選組局長になり、私は副長になるんです。
 男が命がけで始めた仕事だ、俺はこの新選組に本気で入れあげてる!
 近藤さんは俺達の御輿だ。何があっても、担ぎとおしますよ。」

副長の決意表明とも言えるこの言葉。
今後の副長の行動の根底にあるものすべてを言い表わしているようにも思えました。
それにしても、この時の土方さんがね、またよいのですよー。
なんと言うか、自分の中には一点の迷いも無く、なみなみならぬ決意を持って話しているという感じが
ひしひしと伝わってきて、覚悟を決めている男の姿とでも言いましょうか、と~っても素敵!
特に「男が命がけで始めた仕事だ~」のところ、またもや惚れ惚れしちゃいますー。

じっと聞いていた近藤さん、何も語らず、土方さんを真剣な眼差しで見つめ、一人庭に出ます。

どんな掟をつくたのかと問う山南さんの前に、おもむろに懐から取り出される書付。
目を通し、山南、永倉両名は驚いたように顔を見合わせ、山南さんは土方さんに視線を投げます。

「そうだ、沖田君は試衛館の塾頭だった。君の意見を聞かせてもらおうか。」

少しうろたえたように沖田さんに意見を求めるも、返ってきた答えは・・・

「私は、こういう難しいことは、苦手です。」

あららら、まさに沖田さんらしいセリフですねぇ。

「それにしても、これでは厳しすぎる。隊士達が守れるか?」

永倉さんの言葉に、すかさず返した副長のお言葉は・・・

「厳しいから掟なんだ。守れる守れねぇじゃねぇ、守らせるんだっ。掟ってのはそういうもんだっ!」

確かにご尤もではありますが、この有無を言わせぬところがなんとも・・・
思わず笑ってしまいましたー。
笑うところじゃないのに、なぜか頬が・・・
好きなんですよぉ、土方さんのこういうところも。

「近藤さんっ!」

土方さんの声に答えるように庭から振り向き、厳しい顔つきでゆっくりと大きく頷く局長。
これで、掟の制定は、試衛館幹部の間では決定です。

あとは、芹沢達の同意を得られるかどうか。
新見は、何でも切腹というのは酷だと異議を唱えたものの、
意外にも芹沢が当たり前のことで異議はない、とすんなり同意。
事は思ったより簡単に運ぶことに。

「芹沢さ~ん、いいんですかぁ?そんな安請け合いで。
 近藤さんや土方さんを甘く見ちゃダメ!あとが怖いんですよ。」
なぁんて、後の事がわかっているだけにこの場面、そう言ってあげたくなりましたー。

善は急げ、すぐに隊士全員の前で局中法度発表です。
ここで、土方さんが1条1条読み上げていく中、『勝手に金策いたすべからず』の時に
まるで「あんたの為の掟だよ」とでも言うように土方さんは芹沢を見るんです。
そして、芹沢も「なぜ俺を見る?」といった感じでジロリと視線を返すのですが、
こういった細かい演出、いいですねぇー。
本当にほんの一瞬のことなんですけど、印象的です。

掟制定がメインのこの回、でも、途中沖田さんの今後を暗示するかのような場面がありました。
それは、沖田さんが巡察の帰り、川(池)のほとり(?)でおすみさんとしばし話をするシーン。
沖田さんの表情も明るく、この時、おすみさんは沖田さんが作った笹舟を貰ったりと
ちょっとホッとする場面となっています。
             (※スタジオなので川なのか池なのかわからず、すみません。

ですが・・・おすみさんが帰ったあと、沖田さんは寒気を感じたらしく
「風邪をひいたかな?」とつぶやき、コホッ、ゴホッ、ゴホッと咳をします。
そして、その咳にあわせて映し出されるのは・・・黒猫の顔。
続く咳、ゴホッ、ゴホッ、またも黒猫のアップ・・・。
うーん、これまた、なかなかの演出だと思いました。

さて、こうして局中法度は制定され、いよいよ新選組は嵐の海へと漕ぎ出して行くことになるのです。

そして今回のエンディングナレーション (以下、抜粋)

  この近藤勇が制定した局中法度書五箇条は、

  その他に、敵と争って敵を倒さず、

  また後ろ傷の場合も切腹という

  峻厳なものであった。

  新選組は、この法度を軸に

  いよいよ血の結束を固めていった。


濃いですねぇ、本当に見ごたえがあります。
1シーン、1シーン、真剣に見てしまいます。
一瞬たりとも見逃したくないと思って。(笑)
もちろん録画はしていますが、それはそれ「今」見ているこの時が大事なので。

随分と更新が滞ってしまい、気がつけば、放送のほうは既に第8話が終了~。
ああ~、すみません。
頑張って更新します。早く追いつくように。

Copyright © 紫蝶の新選組つれづれ語り. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。