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おもに新選組について、他自分の好きな事、日々感じた事など気の赴くままに綴ります。

ドラマ『輪違屋糸里』を見て
今年3月に「輪違屋糸里」のドラマ化を知ってから約半年・・・。
その間に原作やキャストについて色々書いてきましたが、
このドラマ、去る9月9日と10日に2夜連続で放送されました。

キャストが発表された時、原作を考えるとイメージではない人ばかりと思いました。
また、あの長編を僅か4時間(実質は3時間位かな)で描くのは無理だし、
主役2人の配役からも、TVのオリジナル性が高くなるのではと予想していました。

でも、蓋を開けてみると予想に反し、ほぼ原作どおりでセリフも同じようなものが多く、
原作のあらすじをうまく、きれいに纏めたという感じで、
「ほんとに良く纏めたなあ」と思える作品となっていました。
絶対にありえないと思われた糸里と平間の濡れ場も、「そうかあ、そういう手があったかあ」
と思わせる演出で、乗り切ってましたしね。

私には予想外だったキャストも、実際の放送の中では、意外に違和感を感じず、
「適役だったかも」と思える人も多かったです。

音羽太夫の小田茜さん、美しく凛とした気品、風格が感じられ、素敵でした。

お梅役の中嶋朋子さん、上手かったですねぇ。
お梅は原作では大変重要な人物で、私としてはお梅が主役と言っても良いのでは?
と思ったくらいですから、どんな描き方をされるか気になる人物の一人でした。
配役を知った時は、「違うなあ~」と思ったものの、
どうしてどうして、みごとにこの作品のお梅を演じて下さいました。
愛する男を殺める時の鬼気迫る様子は、まさに圧巻!
一瞬、こんなシーンを放映していいの?と思ったほどでした。

それともう一人、気になっていた吉栄を演じたのは、西原亜希さんでしたが・・・。
実年齢20歳と聞きき、正直「大丈夫かなあ?」と不安に思ったのですが(子供っぽいと嫌だったので)
それは全くの要らぬ心配でした。
この方、結構大人っぽく、また吉栄の心情を上手く表現していたと思います。

山本太郎さん演じる平山も、原作どおりの「良い人」っぽさが出ていてGOOD!。

そして、失礼ながら意外に良かったのが、平間重助役の温水洋一さん。
芸達者と申しましょうか、なかなか味のある演技で重要な役どころである平間の存在感を
大いに示して下さいました。

おまささんの出番が少なかったのは、残念でした。

沖田さん役の関ジャニ∞丸山さんは、出番は少なかったものの、
この作品の沖田さんらしさが出ていて良かったです。

さて、肝心の主役お二人に関してですが、
先ずは糸里役の上戸さんについて言えば、確かに16歳の役ではあっても、
少し子供っぽすぎた感が否めません。
またこのお話は、天神から太夫になる過程の糸里の成長がメインとも言える内容と思えますが、
う~ん、上戸さんの糸里の成長の度合いには、何か物足りなさを感じました。
それに脚本、演出にもよるかもしれませんが、いまひとつ、糸里の複雑な心情を伝えきれなかった気も・・・。
欲を言えば、もう少し深みのある演技を見せて欲しかったですね。

次は、一番注目の伊藤英明さんが演じた土方さんについてですが、
やはり思っていたとおり、少しインパクトに欠けていました。
優しすぎるんです。
たとえば、芹沢さんを陰から睨みつけるその目にしても迫力が・・・いまいち。
どんな思いで見ているのか、その心情が伝わってこない。
単に座っている姿にしても、鬼の副長を思わせるオーラが感じられませんでした。
ただ、この作品の土方さんは、新選組に命をかけている強い意志を持った人物という設定
ではないようなので、ある意味、原作どおりの土方像で、それで正解だったのかもしれません。
伊藤さん自身は、決して悪くは無かったと思います。
ですが、『燃えよ剣』の土方さんには向いていないとは思いますけど。

原作を読んだ時点で、土方歳三らしからぬ土方さんに失望しているので、
ドラマの人物設定にもそれほど期待はしていませんでした。
それでも、言わせて欲しいことが幾つか。
(今度は演じた役者さんがどうということではなく、脚本についてになりますが)
初めにこの作品は、ほぼ原作どおりでセリフも同様なものが多いと既述しましたが、
ドラマオリジナル場面も、もちろんありました。

一つは、糸里が眠り薬を芹沢さんの酒に入れなかった事を知り、裏切りに怒った土方さんが
自分が作ってあげた眼鏡を取り上げ、踏み潰してしまうシーン。
これは幾らなんでも酷すぎない?と思いましたねぇ。
嫌~な気持ちになったのは私だけでしょうか?

それと籠に乗った糸里と土方さんが会話を交わす、二人の別れの場面。
土方さんが歌を詠みますが、これも原作にはありません。
そこは別に良いとして、その後のセリフ。
         『なあ、捨てねぇでくれ。』
一瞬、耳を疑いました。えっ、えーっ?今なんて言った?
確かに『捨てないでくれ』って言ったよね。
私の聞き間違いじゃないよねー?と一人、自問自答。

その後の『俺は国に帰って百姓をやろうと思う、一緒にきてくれないか?』は原作にもあり、
驚きはしませんでしたが、上のセリフには正直、ビックリ!
芹沢鴨暗殺直後の新選組副長土方歳三が、16歳の島原天神にそんなことを言うとは・・・。
少なくとも私の中にいる土方さんではありえません。
まあ、この物語の土方さんは、私の中にいる人物とは初めからかけ離れているので、
つっこみを入れたらキリが無いのですが、そうであったとしても、たとえドラマといえど
土方歳三にこんな言葉は、言わせないで欲しかったですねぇ。
「国に帰って百姓」も嫌だけど、それ以上に許せないセリフでした。

長々と書きましたが、全体としては思ったよりもずっと良いドラマに仕上がっていた気はします。
ただ、人物の心理描写があまり深くなく、前に原作がよく纏められていると書きましたが、
あらすじだけ上手くなぞった作品になってしまった感も無きにしも非ずです。

ということで、久々の新選組ドラマ、なんだかんだ言いつつも、楽しませていただいたことは事実です。
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おめざめ~
暫く眠っておりましたが、怪我から3週間が過ぎ・・・
まだまだ治療は要するものの、やっと気持ちにも少し余裕が出てきたので、
この辺で、目覚めることにしましたー。(パチ、パチ、パチ~ひとり拍手ぅ~)
とういうことで、つたない文章ではありますが、またまた思いのまま綴っていこうと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。
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